JR北海道の北斗14号で火災事故発生

JR北海道

7月6日の午後3時45分頃、JR函館線を走行中の札幌発函館行きの特急「北斗14号」で火災が発生しました。8両編成のうち4走車のエンジン付近から出火していたそうです。

今回はエンジンの稼働を示す表示灯が消灯したことに運転手が気がつき列車を停止させて、運転手が車両を点検したところ火災を発見し消火器で消し止めました。火の出た車両に乗っていた乗客を別の車両に避難させるなどしたため、乗客に怪我はありませんでした。

問題なのは、JR函館線では4月8日に特急列車のエンジン付近、5月5日には特急列車の車軸付近からそれぞれ出火する事故がありました。

また、JR北海道の公式サイトを見たところ、トップページに平成23年5月27日に発生した石勝線列車脱線火災事故に関する再発防止策について掲載されていました。この事故では多くの乗客が怪我をしたほか、煙の充満したくらいトンネルから避難をさせるという事態になったそうです。対策としては、

  •  避難誘導マニュアルの見直し
  •  車両への「避難ハシゴ」の搭載
  •  複数回におよぶ避難誘導訓練の実施
  •  企業風土改革に向けた「膝詰め対話」
  •  安全基盤の強化に向けた「予防保全体制の確立」
  •  「現場力の強化」

等に取り組んでいるとされていました。

今回の火災事故に関して何らかの発表があるのかを調べたところ、運行情報のところで、下記の情報のみがありました。

【車両不具合による列車への影響について】

本日(7/6)、函館線 山崎~鷲ノ巣間で、札幌 13時17分発 函館行き 特急北斗14号に車両不具合が発生したため、現在以下の区間で列車の運転を見合わせています。

ご利用のお客様にはご迷惑をおかけしますことをお詫びいたします。

【運転見合わせ】
・函館線 長万部~八雲間 上下線

度重なる車両火災事故の再発という重大事故にもかかわらず、「車両不具合」という軽微な故障を装っているところが大変に気になります。

畑村洋太郎氏の「失敗学のすすめ」では、「失敗は隠されがち」、「正確な情報が伝わらない」といった特長があり、失敗を前向きに分析して再発防止を実施する企業風土を作ることが大切だとされています。しかし、「車両不具合」といった情報を公開するようでは、JR北海道も隠蔽体質があるのではないかと疑いなくなります。

今回の事故を教訓に徹底的な原因究明と再発防止策の実施をJR北海道にはお願いしたいところです。

【2013年7月16日追記】

また、15日の午前9時15分に同じJR北海道で火災事故が発生しました。今度は、特急スーパーおおぞら3号です。

車掌が焦げ臭い臭いに気がつき、配電盤の中を確認して見たところ、ブレーカー付近から出火していたそうです。

これだけ、事故が相次ぐのは偶然では無いような気がします。たとえば、車両製造の原価を抑えるために、部品の品質を悪くしているなど、何か経営上の歪が表に現れているような嫌な予感がします。

現時点では、JR北海道では今回の事故に関する事象を写真付きで公式サイト上で公開しています。詳しい事故の原因については、判明次第、報告されることになっています。

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