労働基準監督官の活躍を描いた竹内結子さん主演のドラマ「ダンダリン」を鑑賞

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日テレで水曜日の夜10時からのドラマとしてダンダリンが始まりました。ブラック企業などから労働者を守る労働基準監督官を主人公にしたドラマです。

最近のドラマといえば、医者、弁護士、警察といったところが舞台になることが多いですが、あまり馴染みのない労働基準監督署が舞台ということで、とても変わっています。

もともとの原作はマンガで原作者は田島隆という人です。調べてみると、行政書士、海事代理士の資格を持っています。さらに調べると、以前、大ヒットしたカバチタレはこの方の作品だそうです。行政書士という資格を持っているので、この辺の事情に詳しいのでしょう。

ダンダリンというドラマのタイトルは何かと思っていたら、主人公の名前でした。漢字で書くと段田凜となります。今回は、竹内結子が演じます。他にも、今回のドラマは、佐野史郎、北村一輝など、本当に良い役者を選んでいます。また、日本テレビとしても威信をかけているようで、色々なところで番宣をしていたので、10月2日の第一話をオンタイムで見てみました。普段はDVDレコーダーで録画して後から1.5倍速再生をして一気にドラマを見ているので、今回は特別です。

ドラマが始まると、突然、黒いネクタイや喪服をきた人たちが故人のアパートの部屋に集まっているところから始まりました。部屋の中には、一匹のベタという熱帯魚がかわれています。この熱帯魚、他の熱帯魚と一緒に飼うとボロボロになるまで喧嘩をしてしまうため、このように単独でかわれることが普通の魚です。きっと、段田凜のキャラと似ていることから登場したのでしょう。そして、その時点より三ヶ月間時計が巻き戻されて、その部屋が段田凜の部屋だったことが明らかになります。

この辺までの演出は良かったのですが、この辺から徐々に変な感じになって行きます。段田凜が赴任先の西東京労働基準監督署に出勤する道すがら、喫茶店のウェイトレス募集の貼り紙を見て注意、そして建築現場で三階部分に足場がないことに注意、ここで時間を取られてしまいます。この違法な現場を見たとき、段田凜は「うぅー」と唸るのですが、これがとても痛いです。なんだが、竹内結子の良さが全て打ち消されてしまっている感じでした。このままチャンネルを変えようかとも思いましたが、そのまま見続けることにします。

そんなこんなで、朝のラジオ体操を実施している監督署に出勤です。

朝のラジオ体操は勤務時間には相当しないので、遅刻ではないというようなことを呟きながら、責任者のもとに挨拶に行きますが、責任者は青山署から人が来るなんていう話は聞いていなかったので、署長のもとへ行って確認するという感じでストーリーが展開されて行きます。

ひょんなことから、ブラックなリフォーム会社で極端な長時間労働をしている中年男性と出会い、その人の話を聞きながら段田凜は涙し、リフォーム会社に臨検に入ります。ただ、改善指導に全く応じない社長を見て、署の中の会議で「逮捕」することを提案、事なかれ主義の署長も最初は戸惑いますが、なぜか逮捕の方向で固まって、警察に留置所を借りたり、逮捕状を取りに行ったり一致団結して動きます。相手が拒んでいると、女性署員が泣き始めて、相手を落としてしまう等、あまりにもあり得ない設定がやはり痛いです。

社長を逮捕するシーンでは、なぜか事務所に向けて泥だらけのところを匍匐前進で進むのですが、これも痛々しいです。労働基準監督官が逮捕することができることを知っている人は少ないので、普通に入り口まで歩いて行った方がどう見ても自然です。

最高な役者が演じているのに、何と無くしっくりとしない演技が要求されているような感じで、非常に内容的に厳しかったです。

さらに初回は23時10分まで延長したこともあってか、後半はコマーシャルが多くて、イライラしてしまいました。

後で視聴率がどうだったのか確認してみると、初回平均視聴率は11.3%だったそうです。また、次回以降は同じ時間帯に堺雅人が主演するリーガルハイがぶつかってきます。前回のクールではリーガルハイはとても面白くて話題になったこと、そして半沢直樹で堺雅人の人気が高まっていることから、ダンダリンはかなり苦戦を強いられることが想定されます。

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