NHKスペシャルで特集されたユニクロのバングラデシュ進出

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ユニクロ

日曜日の夜に、たまたまNHK総合を見ていると、NHKスペシャルが始まりました。今回の特集はユニクロがバングラデシュに進出するときの挑戦を描いています。日本は少子高齢化で人口はこれから減って行ってしまいます。何も挑戦をしなければ、いつか企業は潰れてしまいます。この変革に果敢に挑戦する企業としてユニクロが取り上げられました。

バングラデシュは発展途上国で、まだ経済的には豊ではありません。ユニクロはZARAやH&Mとの競争に勝つため、一足先にバングラデシュに出店をすることを決めました。2013年の夏にバングラデシュに第一号店を出店しました。そして、バングラデシュ展開をするために新たにデザインした服も棚に並べました。Tシャツ1枚230円という目玉商品も準備しました。バングラデシュの出店に際してはグラミン銀行とも提携しました。グラミン銀行は少額のお金を短期間、貧しい人にお金を貸し出す業務(マイクロファイナンス)をバングラデシュで展開しています。1983年から創業して歴史を積み重ねてきました。

ユニクロとしてはバングラデシュでは初出店から1年以内に100店舗を展開するという目標を持っています。柳井社長はもしもバングラデシュで成功をすればアフリカなど世界どこでも商売が出来ると語っていました。

そして初出店したお店で最初にぶち当たった壁は、女性服がほとんど売れないことです。この女性服はバングラデシュでお店を出すために新たにデザインした服だったそうです。そして、現地の女性が実際にどんな服を持っているのか、複数人を調査しました。その結果判ったことは、現地の女性は民族衣装を着る人がほとんどで、洋服を着るどころか持ってもいないということが判りました。たとえ持っている人がいたとしても、外出するときに着るのではなく部屋着として使っているそうです。

これをテレビ会議で柳井社長に報告をすると、柳井社長は特に驚くわけでもなく、「民族衣装を作って売ればいいじゃないか」と発言していませんでした。ただ、わざわざバングラデシュ進出に向けて新しくデザインした服です。本当に事前に市場調査をしなかったのかということがとても気になりました。

テレビ放送のために特別に演出したのか、本当にこのようなエピソードがあったのか気になるところです。他にも、棚に商品をかけるためのハンガーが大きすぎて壁にあたってしまうというエピソードもありました。バングラデシュではこのハンガーしか手に入らなかったそうです。仕方が無いので、ハンガーを削って支障が出ないようにしたという話しもありました。この件についても、日本からベストなサイズのハンガーを送れば良かったのではないかという気もします。時間が足らなかったのでしょうか。

何はともあれ、今までと全く違う文化を持つ国に出店するということはとても大変なことなのでしょう。これから他の日本企業でも海外進出を進める企業が増えていくはずです。各社がどんな展開をしていくのか気になるところです。

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