Windows XPのサポート終了と廃棄パソコンの急増

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 福島民友新聞の記事に「廃棄PC処理“殺到” XPサポート終了、休日返上で解体」という記事がありました。2014年4月9日にマイクロソフトはWindows XPのサポートを終了しました。これに伴い、Windows XPを搭載したパソコンが大量に廃棄されてリサイクル会社が大忙しになっているそうです。Windows 98などを使っているときには、Windows 2000が発売されたときには同じパソコンにWindows 2000のアップデート版を買ってきてアップデートインストールをしていました。

 ところが、今でも残っているWindows XPはもう十年以上または十年近く前のパソコンであるため、最新のWindows OSを動作させるにはスペックが足りません。従って、パソコンごと廃棄して新しいパソコンを購入することが必要になってしまいます。ずいぶんもったいないような気もしますが、十年前後動いてきたのですから、仕方ないと言えば仕方がないのかもしれません。ただ、Windows XP自体はスペックが古いパソコンでも動く軽いOSでしたので、このサポートが終了してしまったことがとても残念です。本当はさらにもう少し、サポート期間を延長してくれれば一番良かったのかもしれません。

 また、2000年前後のパソコンは十万円前後の価格がしていましたが、現在では5万円以下でデスクトップパソコンもノートパソコンも購入することができます。買い換えも当時よりはしやすくなっています。

 伊達市にある富士通東日本リサイクルセンターでは前年比1.4倍の廃棄パソコンが持ち込まれているということなので、やはりかなりの増加だと思います。まだ、サポート終了に対応し切れていない企業や官公庁、学校などのパソコンもありますので、まだまだこの特需は続くと予想されているそうです。

 パソコンを廃棄する際にはハードディスクに入っているデータを単純にWindows上で削除したり、ゴミ箱の中身を捨てるだけでは本当の意味ではデータは消えません。管理領域の情報が消されるだけでデータの実態そのものはデスク上で残ってしまいます。このような状態でパソコンを廃棄した場合、悪意のある人がデータを復元して悪用されてしまう可能性もあるので、ハードディスクの中身のデータを完全に削除するツールを使うなり、その上で物理的に破壊するなり、慎重には慎重を期して対応しなければいけません。

 ☆PCを廃棄するときにやっておくべき9個のこと – NAVER まとめ

 パソコンを廃棄する台数が増えると、このようなセキュリティ的な面がないがしろになっている可能性もあります。個人で廃棄する場合にはもちろんその個人としてデータ消去をしっかりと実施しなければいけませんが、企業や官公庁、学校などが大量にパソコンを廃棄する際にも注意する必要があります。

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