3Dプリンタによる社会の構造変革

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先日、ニュース記事を読んでいると、殺傷能力がある拳銃所持容疑で大学職員が逮捕されたと報じられていました。大学職員がなぜそんな拳銃を持っていたのかというと、3Dプリンタで製造したというのです。

現在、普及している紙へのプリンタや複写機でも、その印刷精度が上がる過程で、偽札が印刷されることが社会問題になったことがありました。紙幣そのものの印刷技術や紙質をより高度なものにして偽札との違いがわかるようにしたり、紙幣を印刷した際にそれを検知する仕組みを複写機側に取り入れるといった対策が進みました。

技術が進歩する背景では、今回の拳銃所持のような新たな犯罪を助長させてしまう要素は必ず出て来てしまいます。法律により厳しい罰則を設ける他、技術的にも危険なものを作れないようにするための仕掛けが必要かもしれません。

すでに3Dプリンタは個人でも購入できるほどの価格になって来ています。amazonで調べてみると、パーソナル用の3Dプリンタは、6万9800円という商品もありました。

こちらの商品で最大出力サイズは20cmx20cmx20cmとなるそうです。

ちょっとした置物などであれば、設計図さえ準備できれば簡単に作ることかできてしまいます。

部品などが壊れた際も以前であれば同じ部品をなんらかの手段で取り寄せなくてはいけませんでした。メーカー側も修理のために部品を確保しておかなければいけませんでした。しかし、これからはメーカーが部品の設計図を公式サイトで公開してさえくれていれば、自分で作ることもできてしまうので、メーカー側の負担も減ります。また、上海では3Dプリンタを使って家を造ったというニュースも流れていました。50万円以下で家が1軒建てられるということになっているようです。ただ、テレビ局で家を造った3Dプリンタを見せてほしいと取材を申し込んでも見させてもらえなかったということで、こちらの真相はいまだよく分かりません。

さらに調べてみると、中国で使われた3Dプリンタは米国のコピー品だったというレポートがありました。

 ☆開発者はカンカン!実物の家を造った上海の巨大3Dプリンターは米国の“コピー品”だった(家入 龍太) – 個人 – Yahoo!ニュース

今までのプリンタは年賀状作成という大きな目的のために家庭に普及していきました。3Dプリンタについても、家庭で導入したくなるような魅力を携えてくれば爆発的に家庭に普及していくものと思います。デジカメと家庭用カラープリンタが普及すると、街角のカメラ屋さんが次々に閉店に追い込まれてしまいました。

3Dプリンタが普及したとき、どんな社会の構造変革が起こるのか気になるところです。

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