先日、横浜中華街の商業施設(ベビースターランド)に行ったところ、なぜか店舗の一階から二階に上がるエスカレーターが停止しており、係員の誘導に従って客が歩いて二階に上がっていました。
何があったのかわからないまま、そのエスカレーターを歩いて登っているとき、エスカレーターのかなり二階に近いところに、黄色い樹脂製のサンダルが挟まっていました。
エスカレーターの階段の金属と左側の金属製の板の間に、ねじれこむようにしてサンダルが挟まっていました。どちらかというと、サイズが小さめでしたので、子どもが履いていたのかもしれません。
確かに樹脂製のサンダルは非常にしなやかな材質でできていますので、エスカレーターのステップの上の黄色い線が塗られている外側に足を出してしまうと今回のように挟み込まれてしまう危険が高いと思います。
調べてみると同様の事故は多数発生しているようでした。
こちらには製品安全テストの結果報告書があります。
この中にも事故の件数や怪我の程度、または怪我の有無などの数値が掲載されていました。
このようなテストの報告書まで公開されていて、製品側の改善が行われていないことは非常に残念なことだと思います。調べていると、樹脂製サンダルで有名なクロックスに対して経産省はサンダルの改善要請を実施したという記事もありました。
☆経産省、クロックスにサンダルの改善要請、エスカレータ事故受け – ニュース – nikkei BPnet
クロックスのサイトを確認してみると、下記の注意が掲載されていました。
エスカレーターをご利用される際は、必ず、黄色い線の内側にお乗り下さい。また、乗り降りの際は、黄色い線に足を踏み入れないよう、十分にご注意下さい。クロックスはエスカレーターの安全利用を推進しております。ご理解・ご協力の程、よろしくお願い致します。
2005年4月から2010年7月までの間に都内だけで樹脂製のサンダルや長靴がエスカレーターに巻き込まれる事故により、26人が救急搬送されて12以下の子どもが21人も負傷していました。
親がどんなに注意を払っていても、子どもは外出時にははしゃいでしまいます。エスカレーターにのったときにステップの端っこにある黄色い線が引いてある部分にサンダルがかかってしまう場合も多いのではないかと思います。子どもが外出するときには樹脂製のサンダルは避けた方が良いのだと思います。
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