映画「バーバー吉野」は不思議感たっぷりな映画でした

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バーバー吉野

以前はhuluで映画やドラマを見ていましたが、最近ではhuluになかなか邦画や国内ドラマの追加がなかったので、NTTドコモのdビデオへと乗り換えました。月額の利用料金も半額近くになった上、アプリケーションもスマホに合っています。特にスマホへダウンロードして楽しむことができる点は、自宅のWiFi環境を有効に活用することができますので素晴らしいと思います。そんなdビデオを使っていくつか作品を見ているのですが、その中で印象に残ったのが映画「バーバー吉野」です。

ある田舎町を舞台にした物語なのですが、その街に住んでいる子どもたちはみんな同じ髪型をしています。どちらかというと、テクノポップ風と言えば良いでしょうか、確かに子どもらしさはよく現れているのですが、やはり、野暮ったさがあるマッシュルームのような髪型です。

そして、この髪型は吉野ガリと呼ばれていて、町で唯一の床屋である「バーバー吉野」でカットされています。この床屋で散髪することは小学校でも推奨されています。この町では古くからの言い伝えがあり、山から天狗がやってきて、子どもをさらっていってしまうので、みんな同じ髪型にして見分けが付かないようにしているのだそうです。

バーバー吉野では先祖代々、吉野ガリの伝統を守ってきた吉野良子がはさみを握っています。いつも良子は町の子どもたちの行動に目を光らせ、少しでも髪型が乱れた子がいたら髪の毛を切ってしまいます。PTAで決まりを作って、校門の前で出校してくる子どもたちを待ち構えて髪の毛をチェックするようなことまでやっていました。

そんな町に一人の転校生、坂上君がやってきました。彼は東京からやってきたこともあって、とても現代風の髪型をしています。先生や同級生、良子は吉野ガリにすることを薦めますが、坂上君はその指示に従いませんでした。そんな坂上君の姿勢に何人かの仲間が同調しある行動を起こします。この行動によって町がどうなるのか、それがこの映画のクライマックスとなります。

最初から最後まで、時間の流れがまったく変わってしまったかのような不思議な印象を受けます。また、話しにテンポがあるわけでもないのですが、なぜか物語に引き込まれていく、とても風変わりな映画でした。

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