映画「ALWAYS 三丁目の夕日」「続 三丁目の夕日」を続けて鑑賞

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ALWAYS 三丁目の夕日

BS日テレでALWAYS二部作を二日に分けて放送していたので、BDレコーダーで録画して一気に見ました。今までもこの映画は見たことがあるのですが、何かをしながら見ていたので、どんなストーリーの映画だったかをあまりよく覚えていませんでしたので、良い機会になりました。

まず、最初の「ALWAYS 三丁目の夕日」は2005年に東宝が配給して公開された映画です。この映画の舞台は昭和33年の東京の下町(当時の港区愛宕町周辺)です。映画の中で印象的なのはなんと言ってもまだ工事中の東京タワーだと思います。もし平成を懐かしむ映画が50年後にできるのだとしたら、スカイツリーが工事中のときの場面を使うのかもしれません。

まず驚かされるのは当時のものがリアリティをもって登場することです。青森から上野へと向かうC62型蒸気機関車が牽引する集団就職の列車の鉄橋を渡るシーンは本当に迫力があります。政策秘話を見てみると実は模型の蒸気機関車と実在の鉄橋を合成して画面を作っているようですが、映画を見ている中ではまったく気がつきませんでした。そして、列車が上野駅に到着するシーンも迫力があります。駅員が到着する列車を出迎えて列車が到着したあとに乗客が降りてくるのですが、まるで本当の当時の上野駅を見ているような気持ちになります。

また、出てくる大道具や小道具も凝っています。氷を入れて冷やす方式の冷蔵庫は実物を博物館でしか見たことがありませんでしたが、この映画を見ると実際に使っていたときの様子がよく判ります。また、電気冷蔵庫が普及し始めたとき、ゴミ捨て場に捨てられた氷式の冷蔵庫を遠くから氷屋さんが眺めている光景もとても味がありました。

当時の町並みを再現した中を走っていく三輪自動車ミゼットも、なんとなく昭和30年代の雰囲気をよく表現しているように思います。私自身が物心がついたころには、もうミゼットは走っていなかったのですが、なんだかとても懐かしく見えてしまう光景でした。

このような情景ばかりではなく、ストーリーはよく練られている上、また役者さんも本当によい演技をしていると思います。2005年度に200万人もの観客を動員したことがよく判る映画だと思います。

ALWAYS 続三丁目の夕日

次に見たのが「ALWAYS 続三丁目の夕日」です。こちらの作品では前作の終了時点の4ヵ月後、昭和34年春からスタートしています。2007年11月に公開されました。前作同様に町並みのセットは精巧にできており、銭湯、自転車での豆腐売り、広場のドラム缶、洗濯板など、こちらもまた昭和30年代の中に引きずりこまれたかのような錯覚を覚えてしまいます。

そして、第三作がALWAYS 三丁目の夕日64です。

ALWAYS 三丁目の夕日64

ALWAYS 三丁目の夕日’64はそのタイトルのとおり、1964年(昭和39年)の東京が舞台になっています。この年に開催される東京オリンピックを前に国全体が活気付いていました。特に新幹線や首都高速道路の建設など、東京が大きな変化を遂げていた時期です。

すでに東京タワーも完成しています。こちらの映画は2012年に公開されましたが、やはり前々回、前回の作品同様にヒットしました。ストーリーとしても前作を引き継ぐ形となっていますので、順番に見ていったほうが良いです。

ぜひ次回作も期待したいところですが、作品を作っているという噂は聞こえてこないので難しいのかもしれません。3作品を一枚のブルーレイディスクに収録したものも販売されていました。

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