多摩川の鮎復活と生活排水処理

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多摩川

先日、日曜日に放送されている所さんの目がテンを見ていたところ、多摩川の特集をしていました。多摩川は山梨県と埼玉県の県境にある笠取山を水源としていて、そこから東京湾まで138Kmの長さを持つ川です。一ノ瀬川、丹波川と名前を変えながら小河内ダムからは多摩川と呼ばれるようになります。

最初に紹介されていたのが、なぜ多摩川にたくさんの鮎が戻ってきたかについてです。

1960年代には多摩川流域に住む人の数が大量に増えたために急速に多摩川の水質が悪化しました。多摩川流域に住んでいる人の下水が多摩川に流れ込んだためです。多摩川を流れる水のおよそ7割が下水処理水なのだそうです。この7割が下水処理水というのは非常に割合が多いです。なぜこんな数字になるのかを調べてみると、羽村の取水堰で8割もの水が抜き取られているためです。羽村の取水堰から抜き取られた水は江戸の大工事で誕生した玉川上水を通って四谷の大木戸まで運ばれて江戸庶民の水道として活用されました。

生活排水の割合が多いがために多摩川は生活排水の質に影響を受けやすいということになります。高度成長期に急激に人が増えて下水処理能力が追いつかなくなり、あまり処理されていない水が多摩川に流されることで多摩川の水質が急速に悪化して鮎が住めない川となりました。当時の新聞では多摩川は死の川とまで書かれていました。調布取水堰の周辺では水面に大量の泡が舞って、風が吹くと悪臭が周囲に漂っていたそうです。

その後、南多摩水再生センターを最初に作った後、六ヶ所に下水処理施設が作られました。1965年には6%しかなかった下水道が現在では99%まで網羅されています。これにより多摩川の水は綺麗になって行きました。今では河原でバーベキューをする人もたくさんいます。

南多摩水再生センターは稲城大橋から少し是政橋がわに向かったところにありますが、これだけ重要な意味を持った施設だということを知りませんでした。

そんな多摩川に鮎がたくさん生息するもう1つの理由を番組では紹介していました。藻の栄養となる窒素などを少しだけ多めに多摩川に注ぐことで、多摩川には藻がたくさん生えているのだそうです。この藻が鮎の餌になっているばかりではなく、藻が十分にあるために多摩川に住む鮎はテリトリーを持たずに仲間同士で争うことも少ないために、鮎がたくさん住めるのだということを紹介していました。

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