ヤマト運輸がアマゾンの即日配送から撤退を検討(Amazonフレックスの登場)

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ヤマト運輸がアマゾンの即日配送から撤退することを検討しているという報道がありました。昨今、宅配便の労働環境が過酷なことが報道されて、ヤマト運輸は労働環境の改善に向けて動いています。すでに、配達時間帯を整理するなどの方針を発表していますが、それでもドライバーの負担は大きいので、今回のアマゾン即日配送からの撤退を検討したものと思います。

確かに夜にAmazonで注文をすると、夜間のうちにヤマト運輸へ荷物の引渡しが行われて、夜のうちに近くの配送拠点まで運ばれてきます。そして、翌日の日中には配達されますので、深夜のうちにも随分の人が働いていることが想像できます。また、午前中などに注文をすれば当日中の配送も行ってくれますが、自宅に届くのは夜になってしまうことも多いです。

アマゾンの即日配送は日本郵便も地域を限定して引き受けているようですが、ヤマト運輸が撤退した分を全て日本郵便が引き受けるのは難しいかもしれません。とすると、アマゾンのプライム会員の特典内容や当日お急ぎ便サービスなどに改変があるかもしれません。

今後はアマゾン自身が配達サービスを行うなどしないと、今までと同等のサービスを維持するのは難しいかもしれません。今までの個配の環境が日本は整い過ぎていたとも考えられますが、今後の動向が気になるところです。

【2019/06/06追記】

現在、Amazonの「お急ぎ便」は「デリバリープロバイダ」と呼ばれている地域限定の配送業者が担っています。このデリバリープロバイダは9社あったのですが、そのうち1つがひっそりと脱退したそうです。

また、昨年11月からはアマゾンフレックスという個人事業主のドライバーと直接業務委託して配送するサービスが始まったようです。1注文単位で2時間程度、4000円ほどがもらえるようです。手持ちのアプリでスケジュールにあった時間を選択してステーションで荷物を引き取って配達する仕組みです。届け先が不在の場合は同じドライバーが再配達をする必要がないメリットがあるのだそうです。

このAmazonフレックスが広がっていけば、配送業社にとっては大きな脅威になるのではないでしょうか。ちょうど、Uberとタクシー会社の関係のような形です。

ITの進化は想像以上に大きな社会インフラの変革に繋がりそうです。

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