日産ノート e-powerが人気

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日産ノートe-POWER

日産ノートのe-powerに関する報道が増えてきました。その原因は販売台数によるものです。日産ノートは2017年3月の登録販売台数で24,383台も販売したのです。また、下半期でも約8.3万台も売れて、トヨタのハイブリッドカーであるアクアの販売台数すら超えて販売台数1位に輝きました。この日産ノートのうち七割がe-power搭載車とのことです。

このクルマは特に新しい技術が活用されたわけではないようで、既存の技術を活用したアイディア車だと紹介されていました。既存のガソリンエンジンで発電機を回すことで充電し、そしてその電気を使ってリーフでも使われているモーターでクルマが動きます。ガソリンエンジンの力はそのままではクルマの駆動には貢献されておらず、あくまでも発電専用というのがアクアやプリウスなどとの違いになります。シリーズ型のハイブリッドと呼ばれています。

リーフで採用されている駆動用モーターは高価なものが利用されているのですが、リーフの販売台数が予定よりは控えめであるので、このモーターをノートで採用することで量産効果が得られてコストメリットにもつながるようです。また、254Nmの性能を誇る大きなトルクのモーターなので、アクセルを踏んだときから、力強い加速を味わうことができるのだそうです。

また、普通の電気自動車であれば、充電されたバッテリーが空になってしまえば、それ以上は走ることができませんが、ノートe−powerでは搭載されているガソリンエンジンで充電を続けることができるのでガソリンが残っている限りはどこまでも走ることができます。充電インフラよりはガソリンスタンドの方が現時点では整備されているので、時代にはよりマッチしていると言っても過言ではないように思います。

また、プリウスなどのハイブリッドカーでは、ブレーキを踏んだときに駆動力が発電に回される回生ブレーキが採用されていますが、ノートでは低コスト化や設置スペースの関係で回生ブレーキの採用は見送られたそうです。その代わり、アクセルをOFFにしたときに発電する仕組みを採用したようで、アクセル一つである程度の運転だけならばできるようになっているとのことでした。もちろん緊急時などの短い距離で止まらなければいけないときには強い制動をかけなければいけませんのでブレーキペダルを踏まなければいけません。

機会があれば日産のお店に行って、ノートe−powerに試乗してみたいと思います。

【2018/08/28追記】

日産ノートe-powerはその後も人気が続いていて、2018年上半期、登録車の国産新車販売台数で一位になりました。プリウスやアクアなどで人気を誇っていたトヨタが首位から転落するのは9年ぶりになるそうです。

ガソリンエンジンは発電に徹するという根本的な思想の違いに加え、アクセルを緩めることで回生ブレーキがかかることにより、ブレーキを踏む回数が減るというコンセプトがうけているのではないかという分析がビジネスジャーナル誌にありました。

たしかに長距離を運転しているときに、アクセルとブレーキの間で足を行ったり来たりするのは意外と疲れるので、面白い機構だと思います。

日産ではe-powerの技術をセレナなどにも展開しているので、今後の日産車の売り上げにどうつながって行くのか、気になるところです。

【2020/11/24追記】

第3世代の新型ノートが発表されました。コンパクトカーの常識を変える先進コンパクトと銘打ってデビユーします。

第2世代e-POWER搭載、改良版プロパイロットを備えています。電動パーキングブレーキが全車標準装備、ボディー剛性は30%向上しています。

モーターの出力トルクは10%以上アップ、燃費も向上しています。ロードノイズが大きいときにエンジン発電を行うという騒音対策も行われました。

これからの日産の主力車となるはずの車ですが、売れ行きはどうなるでしょうか。楽しみな車です。

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