Amazonのクラウドサービスが好調(シェア31.3%)

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日本経済新聞の記事を見ていると、米Amazonの2017年4月から6月期の決算が紹介されていました。これによると、ネットの小売事業は営業赤字であったものの、クラウド事業については営業利益が前年同期比で28%増になったそうです。

そして、AmazonのクラウドサービスであるAWSは2017年1月から3月期で31.3%のシェアを占めています。第2位はマイクロソフト社ですが、12.3%にとどまっていますので、いかにAmazonが現時点のところクラウドサービスで成功しているかがよくわかります。

クラウド事業はデータセンターと各種ハードを初期投資して、その設備を複数の利用者が共有する形になります。従って、データセンターやサーバー、ディスクのキャパが足りているうちは、たくさんのユーザーを収容することで利益率が増えていきます。

Amazonの2017年の営業利益率は22%に達しており、Amazon全体の売上高の11%に過ぎないクラウド事業が利益の大半を稼いでいる形になっています。

Amazonは元々はインターネット上で書籍を販売するビジネスモデルで始まりましたが、その後、電化製品やファッションなど、取り扱う商品の種類を増やしていきました。ただ、いつしかネット上で物を売るだけのビジネスモデルでは手詰まりになってしまうという危惧もありました。

そんな中で今までネット小売事業で培ってきた膨大なITの技術を使ってクラウド事業に2006年に乗り出しました。このスタートした時期が早かったということも、シェアを獲得するのに貢献しているようです。

企業が今までの仕事だけに固執することなく、仕事の幅を広げて行く成功例として、今後の研究も進むのではないかと思います。

【追記】

その後、日本マイクロソフト社のクラウドに関しても発表があり、アジュールなどクラウド関連事業が全売上高比率で47%になったとのことです。個別にユーザーがサーバーを運用するのは効率が悪かったり保守コストが大きくかかったりするので、やはりITのインフラは確実にクラウドの方向に向かっているのかもしれません。

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