都営バス最長路線の梅70系統は約29kmでバス停は81

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東京都交通局で運行している都営バスは主として東京都区内で走っていますが、都心からかなり離れた青梅地区でも走っている姿を見ることができます。さらには、この青梅地区と都区部を結ぶ都営バス路線もありました。今でこそ、路線が短縮されてしまいましたが、それでも花小金井駅から青梅まで約29kmを結ぶ長距離路線です。

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梅70の歴史

こちらの梅70という路線の元祖は昭和24年8月に運行が開始されました。何年か前に青梅で8月に行われる花火大会を見たことがあるのですが、その花火大会自体が、このバス路線の開通を祝ったもので、それ以来毎年実施していると案内していました。バス路線ができたことで花火大会が行われるくらいですから、青梅の人たちからは大きく歓迎されたのでしょう。

この時期、戦後復興期にあたりますが郊外から都心への直通需要が増加していたのだそうです。もちろん当時は青梅線や中央線はあったはずですが、それだけでは足らなかったということなのでしょう。最盛期はこのバスは阿佐ヶ谷駅から青梅まで約40kmの道のりを結んでいたというのですから驚かされます。

こちらは青梅車庫と田無を結んでいた時期のものです。瑞穂町のけやき館で実施されていた企画展で展示されていました。

青梅車庫-田無間のサボ

また、昭和40年代半ばまでは急行 新宿発奥多摩湖行きというバスもあったそうです。昭和30年代の終わり頃には吉祥寺発、江ノ島行きというバスがあったとも聞くので、行楽地に向けて走るバスは人気があったのでしょう。

東京近郊の長距離路線

また、東京周辺の路線バスの中では小田急バスの新宿駅西口から武蔵境駅南口に行くバスも距離が長いです。以前は1時間に一本の割合で運転されていましたが、現在は区間運行便を除いて1日に二往復になってしまいました。

よみうりランドから新宿を結ぶバスもありました。

ずっと昔には吉祥寺駅から江の島の行く路線バスもありました。

現在、昔からの青梅街道とは並行して新青梅街道がバイパスとして整備されています。しかし、都バスの梅70は昔からの青梅街道を忠実に走っていきます。やはり古くからの街道筋の方が住宅が多く、お客さんにとっての利便性も高いのだと思います。

花小金井から青梅まで相当の時間がかかるので、全線を通して乗車するお客さんは少ないです。純粋に花小金井から青梅に行くのであれば、西武新宿線、西武拝島線、青梅線というルートで行くのではないかと思います。

では、なぜこの路線が今でも運転されているのかというと、途中にある数々の施設を利用することができるからです。武蔵村山市役所、昭和病院、東大和市駅、箱根ヶ崎駅などを利用することができます。

しかし、都バスの中でも赤字の幅が大きな路線なので、沿線の自治体からの補助もあり、細々と運転ができています。

この梅70系統がいつまで運転できるか気になるところではあります。以前、何回か全線を乗ったことがありますが、また機会があれば乗車してみたいと思います。

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