「頭のゴミを捨てれば脳は一瞬で目覚める」を読んで

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Amazonの電子書籍読み放題サービス、Kindle Unlimitedで何か面白そうなものはないかと探していると、経済のジャンルで認知科学者 苫米地英人氏の「頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」という書籍を見つけました。この本、いろいろなところで納得できる話しが載っていたので参考になりました。

例えば、「ゴールに意味のある感情のみ許せ」という章があります。確かに何か失敗すると、いろいろな感情が出てきますが、その中の大半はゴールに向かっては意味のないことだったりします。何が原因でうまくいっていないのか、対策はどうしようかといったことはゴールに向けて意味のあることなので、このような感情に焦点をあてていくことが大事です。

また、「他人のモノサシ」を捨てるという章があります。子どものころから色々な価値観を刷り込まれており、物事の良し悪しを判断する基準になってしまっている場合が多々あります。良い学校に入って一流企業に入るのが大切だと刷り込まれていれば、あたかもそれが自分の価値観のようになってその通り行動し、一流企業に入った後で自分を見失ってしまう場合もあります。

これを作者は他人から与えられたモノサシで生きていると表現しています。これは七つの習慣で書かれているインサイドアウトの話しとよく似ていると思います。四字熟語で言えば真実一路でしょうか。いろいろな人の話しはよく聞くことは大事ですが、それを鵜呑みにして行動するのではなく自分で一生懸命に考えて自分にとって何が大事かを考える、そしてその方向に進み続けるということだと思います。

さらに、「未来が過去をつくる」という言葉が出てきます。時間は過去から未来に流れていて、未来は過去の要素で形づけられていると思うのが一般的だと思うのですが、この本では別の考えを提示しています。アビダルマ仏教哲学では、「時間は未来から現在、過去へと向かって流れている」とされているのだそうです。未来が最高であれば過去も現在も最高だという考えです。過去に未来が左右されることはないということで、過去がどうであろうと希望を持つことができる考えだと思います。

上記はあくまでも一例にしかすぎませんが、ほかにも多くの考え方が提示されていました。ページをめくるたびに面白い話しに会うことができて、最近読んだ本の中でも面白いと思えるものの一つです。頭がモヤモヤとしているときは、この本に書いてあったことを思い出して、頭の中をすっきりとさせたいと思います。時間をおいてからもう一度読みたい本でした。

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