楽天が第四の携帯電話会社を設立

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NHKのニュースサイトを見ていると、楽天が第四の携帯電話会社設立に向けて、来年には総務省に電波の割り当てを申請するという記事がありました。

すでに楽天では、楽天モバイルというブランドで、携帯電話事業に参入していますが、これは自社では通信回線や設備を持たずに大手携帯電話会社から回線を借りて利用者に提供する、いわゆるMVNO業者でした。

ところが自社で電波の割り当てを受けて回線設備を自社で投資して作るということになると、これは今までとは全く異なります。楽天では2025年までに最大で6000億円を投じて全国に基地局などを整備するとしています。

最近では格安スマホ業者のフリーテルを買収したりと活発な動きを見せていた楽天ですが、まさか第四の携帯電話会社になるという戦略を練っていたとは全く気が付きませんでした。最近、大手携帯電話会社の攻勢で格安スマホ会社の不調か報道されていたので、楽天としては危機感を持っていたのかもしれません。さらには、楽天としては現在のショッピングモール事業と金融事業のほかに、もう一本の柱を作りたかったものと思います。

ただ、すでに携帯電話会社については、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの三社が台頭しており、それぞれ全国に設備を張り巡らせてサービスを提供しています。

これからこの中に割って入って、6000億円という巨額投資を回収していくのは並大抵のことではないと思います。全国同時に基地局を整備することはできないので、最初は東名阪などの利用者が多い地域からサービスを広げていくものと思いますが、全国の網羅ができない期間は格安スマホのSIMを併用するなど、なんらかの秘策があるのかもしれません。

【2017/12/16追記】

投資額が6000億円というのは少なすぎるのではないか?という声が相次いでいるようです。大手の携帯電話会社ですら既に敷設済みの設備の維持に毎年3000億円から6000億円をかけていると言います。そんな中でこれから設備を構築していくのに6000億円では全く不足しているという声です。

そのため、携帯電話事業への新規参入はハードルが桁違いに高く、既存の事業者の買収による参入ならともかく、全くの新規参入はあり得ないとまで言われています。

このような懐疑的な声が出る中で楽天の株価は大きく値を落としてしまいました。1100円程度の株価が金曜日の終値で1025円になってしまっています。ただ、何の勝算もなくこのような楽天が実施することはないと思いますので、これからの楽天の動きに注目です。

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