駅ビルのテナントに見る事業の拡大と収束

先日、とても久しぶりに吉祥寺駅の構内からアトレに直結している改札口を使ってアトレを通ってみました。昔はアトレとは呼んでなくて、ロンロンという名前だったと思います。調べてみると、2007年に株式会社アトレに吸収合併されて2010年にロンロンはアトレ吉祥寺になりました。吉祥寺ロンロン自体は1969年に開店したということですので、とても長い歴史があります。ちょうど、中野駅の先から三鷹駅の手前まで立体複々線化した際に高架下の有効活用のために作られたのでしょう。

そんなアトレ吉祥寺を歩いていると、開札を出てからすぐ左側に昔は新星堂があったことを思い出しました。新星堂は2003年にTSUTAYAに抜かれるまでは、CD・DVDの販売では最大手の会社でした。本社は荻窪駅から歩いて行ける杉並公会堂に隣接した場所にありました。1階、2階には店舗もあり、こちらでは握手会なども開催されていました。

私が吉祥寺ロンロンの新星堂に通っていたころは主にレコードを扱っていたお店で、よくLPレコードを買っていたことを思い出します。発売前に予約しておくとポスターを貰うことができたり、またポイントカードのようなものにスタンプを集めていました。そんな新星堂はもともとあった場所にはありませんでしたが、そのまま2階のフロアーを三鷹駅方向に歩いていると、規模を縮小して営業していました。

レコードはその後コンパクトディスクと変わり、またVHS、レーザーディスク、そしてDVDという形で動画コンテンツも加わって、1990年代から2000年くらいにかけては非常に賑わっていたと思います。

しかし、AmazonやiTunesの登場等により、音楽はインターネットで購入するのが当たり前になっていったり、その後は高速な常時接続回線が各家庭につながることが当たり前になったことで動画コンテンツもインターネットを通してストリーミングで見ることが当たり前になってきました。

そんな時代の変化もあって、新星堂はブランドは以前のまま守っているものの、会社としてはワンダーコーポレーションに合併して今に至っているようです。また、ワンダーコーポレーション自体も2018年2月にRIZAPグループが子会社化することを発表しています。RIZAPがワンダーコーポレーションとどんなシナジーを展開できるのかは判りませんが、2月の発表資料を見ると、コスト構造改革の加速、経営基盤の筋肉質化、高収益ハイブリッド型店舗への転換、マーケティング強化などの施策が打ち出されていました。

アトレ吉祥寺に出店している店舗を歩きながら見ていると、以前あったはずのお店のうち数多くが見当たりませんでした。時代の変遷とともに影響を受けたお店がとても多いことに気が付きました。たとえば、同じ2階のフロアーにあったはずの「王様のアイディア」というお店も見当たりません。贈り物などを買うときにセンスの良い商品がいろいろあったので助かった記憶があります。こちらは調べてみると、2007年にネット上の店舗も含めすべてが閉店したそうです。

本屋も場所が変わったほか、スペースが減っているように思いました。事業を拡大していく企業、縮小する企業、そんな変遷のサイクルが徐々に短くなってきているようにも思います。特にインターネットがもたらした革命で事業に大きな影響があった会社が多かったのかもしれません。今後、このような大きな変革は何によってもたらされるのか気になるところです。

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