日産自動車 カルロスゴーン会長の逮捕

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昨日の夕方からマスコミでは本件の報道が過熱しています。有価証券報告書の虚偽記載によりカルロスゴーン会長の2011年から2015年にわたる報酬が約50億円分少なく記載されていたという容疑です。この報道を聞いたとき、脱税が目的だったのか?と思ったのですが、その後の報道を見ると、税金は報酬から正しく差し引かれていたのではないかという記事もあったので、何が目的だったのか今後の捜査の進展を見たいところです。

日産自動車の発表によれば、有価証券報告書への虚偽記載の他に、目的を逸脱し同社の投資資金を使って投資したこと、同社の経費を不正に使用したことが挙げられています。

カルロスゴーンは元々はタイヤメーカーのミシュランに入社して手腕を発揮し、ルノーに上席副社長としてスカウトされた人です。

その後、1999年に日産自動車が経営と財政危機に陥って、日産がルノーと資本提携を結びました。その年の6月にカルロスゴーンが日産自動車の最高執行責任者に就任し会社の立て直しにあたっています。

その後、2017年4月1日から現在の西川氏が代表取締役社長兼CEO、カルロスゴーンは日産自動車の代表取締役会長に就任していました。

日産自動車の立て直しの成功で著名な経営者の一人となったにも関わらず、今回の逮捕により信頼は大きく失墜してしまいました。毎日新聞では、「ゴーン神話、数字の見栄えを良くしただけ」というタイトルの記事まで出ています。

今回の逮捕の発端は内部通報に端を発しているとされています。その後、トップシークレットで数ヶ月にわたる内部調査が行われてきました。報道によれば、今回は日本型司法取引の二例目にあたるのではないかという推測もあります。

日産自動車については、ガソリンエンジンで発電して、モーターでクルマを走らせるe-powerが好調で、コンパクトカーの代表でもあるノートを始め、ファミリー向けミニバンの代名詞であるセレナへも搭載されました。

これから先、好調が維持できるのではないかと期待していたのですが、今回の逮捕により、日産自動車の業績にどんな影響が出るのか、非常に気になるところです。

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