季節ものの恵方巻きの販売と食品廃棄

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車でコンビニの横を通りかかると、今年もまた恵方巻きの予約ののぼりが立っていました。wikipediaを調べてみると、1989年に広島県にあるセブンイレブンの店舗の店長が仕掛けたことに始まったと紹介されていました。大阪では節分に太巻き寿司を食べる風習があることから思いついたのだそうです。

2009年の日経トレンディによると、その店長だった人はセブンイレブンジャパンの執行役員にまでなられていました。この方が担当していたエリアが広がるにつれて、恵方巻きの販売地点は広がっていき、1998年には全国のセブンイレブンで販売するまでになりました。

ただ、この恵方巻きの成功を他のコンビニチェーンやスーパーが黙ってみていることはなく、販売競争が激しくなっていきます。どのチェーンもこの時期に売り上げを上げようと需要以上の商品を製造して店舗におろし、店舗では売れ残りが発生してしまいます。

恵方巻きは悪いことに賞味期間も短いことと、原則として割引販売は行わないコンビニチェーンの方針もあって、大量の食品廃棄につながる形になります。

コンビニでは予約販売も積極的に進めているので、予約販売分は廃棄につながる心配が少なく良い試みだと思います。しかし、節分当日に向けてはどうしても予約なしで買いたい客のために商品を準備してしまうので、根本的な解決になかなか繋がりません。

前年売り上げ実績以上は製造しないといった取り組みの例を農水省は発表しているようですが、少しでも販売量を増やしたいコンビニチェーンはこの事例に従うこともないでしょう。

食品廃棄が発生した分のコストは商品を買った顧客が割高な価格で買っていることになります。もはや、国が製造を規制するか、消費者が恵方巻きは買うのを控えて、次年度以降、無駄な競争が発生しないようにした方が良いようにも思います。

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