Amazonプライムが年会費4900円に値上げ

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日本でAmazonプライムの制度が始まってからずっと3900円で貫いてきた年会費が4900円に値上げすることをAmazonが発表しました。4月12日から新しい会費が適用されます。

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月額プランも値上げ

月額プランについても、現在は400円ですが、これが500円に値上げされます。

学生向けに提供されている「Prime Student」も値上げにより、年会費1900円が2450円になります。また、月会費は200円から250円への値上げです。

既存会員の新料金の適用日

すでにプライム会員になっている人は、5月17日以降の会費の請求日、もしくは会費プランの変更時から新料金が適用されます。

Amazonプライムの日本での歴史

Amazonプライムが開始された際には、Amazonで購入した商品が早く届いたり、送料が無料になったりといった程度のメリットしかありませんでしたが、現在ではプライムミュージック、プライムビデオをはじめとして、サービスの内容が非常に充実したこと、諸外国と比べて日本のAmazonプライム会員の会費は安い水準に抑えられてきたことから、値上げに対して大きな違和感を持つ人は少ないように思います。

米国との比較

ちなみに、米国では2014年に年会費が99ドルに値上げ、そして2018年に119ドルへの値上げを行なっています。為替相場で日本円に換算すると日本より米国の方が2倍以上高いことになります。

日本の市場

日本の市場では、まだネット通販はAmazon一強とはなっておらず、楽天市場やYahoo!ショッピングなども健闘しています。Amazonとしてはほかのネット通販の勢力を弱めるまでは、プライム会員の会費は値上げを本当はしたくなかったのではないかと推測していますが、そろそろ安すぎる会費には耐えられなくなってきたのかもしれません。

楽天市場が強いのは、楽天が運営している各種のサービスが連動して、いわゆる楽天経済圏ができていることによるものが大きそうです。楽天で提供している各種のサービス、例えば楽天銀行、楽天証券、楽天ブックス、楽天KOBO等、使うサービスが増えるほど、楽天市場での買い物に対するポイント還元率が上がるSPU、楽天市場で貯めたポイントで投資信託を購入したり、楽天PAYでの現実社会での買い物に使えたりといったサービスは特徴的だと思います。

Amazonはもしかすると、日本市場で早期に楽天市場の勢力を弱めることは難しいという判断もあったのかもしれません。

また、マーケットプレイスの商品に対して一律にポイント還元を導入して、その原資には出品者から徴収する仕組みを導入しようとした際に、公正取引委員会から調査の話しが持ち上がって、結局、ポイント還元するかどうかは出品者の選択制にする方向転換を行いました。これも、日本市場における拡大の限界を感じた1つの要因かもしれません。

今後、消費税の増税も予定されていますが、Amazonプライムの会費が影響を受けるのかどうか等、気になるところです。

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