キャッシュレス決済の世代

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先日、日テレの朝の情報番組zip!を見ていると、バーコード決済の特集を組んでいました。街のあちこちのお店でPayPayやLine Payなどを使ってみて、その使い勝手を紹介していました。今となっては、小さな個人商店で0円でバーコード決済を導入することができるという話しとか、大道芸人の投げ銭がバーコード決済で払うことができたり、はたまたゲームセンターのゲーム機がバーコード決済で使えたりといった身近な話題をレポーターが紹介していました。

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キャッシュレス決済の世代

この特集の中で気になったのが、キャッシュレス決済の世代の紹介です。以下のように定義していました。

第一世代 クレジットカード
第二世代 Suicaなどの非接触カード決済
(Felica、NFC)
第三世代 バーコード決済、QRコード決済

この定義、とっても違和感があります。第一世代をクレジットカードとする部分はそれで良いのですが、第二世代と第三世代は世代の違いはないと思います。特に非接触決済よりもバーコード決済の方が進んでいるとは思えません。

お店の方は非接触決済を導入するのには読み取り装置の準備などでコストが発生しますが、使う側から考えると明らかに非接触決済の方が使い勝手が良いです。

特に会計をする前にアプリを起動する必要がないというのが最も良いと思う点です。

世代に関しては、物理的なカードが必要な第一世代と電子化されたバーコード決済と非接触決済が両方とも第二世代なのではないかと思います。

バーコード決済が優れているのか?

バーコード決済はお店側が「0円で導入できた」という話しもありますが、それは方式を早く普及させて自社のプラットホームをデファクトスタンダードにしたいという会社側の思惑があり、初期導入費用や個々の買い物に対する手数料を取っていない会社があるだけで、この先、自社がインフラをがっちりと牛耳れば、手数料を有料にするのは明白なことです。

また、PayPayに関してはYahoo!IDと連携して利用すると、知らず知らずに自分自身の購買行動が蓄積されていき、Yahoo!信用スコアのような形で外部に売られる材料になってしまうかもしれません。非常に怖いことです。すでにYahoo!の設定で外部提供を拒否する設定にしておきました。

これと同じ恐怖は他社のバーコード決済や非接触決済を使っても同じことですが、Yahoo!はこの辺の動きが速く、正式な発表は行われているものの、あまり利用者が意識できていないところで信用スコアの売買を始めようとしているところもあり怖いです。

キャッシュレス決済の今後

日本では硬貨やお札が偽造防止も含めて本当によくできていて、現金に対する信頼度がとても高いです。また治安も良いので現金を持ち歩いていても、きちんと保管していれば盗まれる心配は少なく、現金に対して不安感を持っている人はほとんどいないのが実情です。

そんなこともあり、現金を基本に決済をする文化が根強く残っていて、クレジットカードでの支払いさえ、普段の生活ではさほどは普及していません。

コンビニで会計をする人のことを見ていても、ほとんどの人が現金で精算をしていて、電子マネーを使っている人はごく僅かのような気がします。

しかし、2020年には日本でオリンピックが開催され、海外からはたくさんの人が日本に来ます。このとき、現金しか使えないお店が巷にあふれていると外国の人も困ってしまいます。

2019年は日本でキャッシュレス決済を広めるための施策が積極的に開催されています。各社もお得なキャンペーンを繰り広げているところでもあるので、先ほど紹介した信用スコアの売買といったことが行われている事実は理解したうえで、うまくキャンペーンを活用していくのも良いのではないかと思います。

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