市場が小さくなるプリンタメーカーの次の一手

東洋経済の記事を読んでいると、ブラザー工業社長のインタビュー記事がありました。ブラザーと言えば、もともとは1908年に創業した安井ミシン商会がその始まりで、1934年に日本ミシン製造株式会社、1941年にブラザーミシン販売株式会社などを設立し、1962年にブラザー工業株式会社としています。

その後、1971年にドットインパクトプリンタの開発、1980年に電子オフィスタイプライター開発、1987年にレーザープリンタ、ファックスの開発などを通じて、ミシンの市場減少とともにプリンタの市場で躍進を続けました。ミシンの開発で培った精巧な技術をプリンタの開発に活かすところに広げたのは素晴らしいことだと思います。

私自身も居間で利用しているFAX機能付きのプリンタはブラザー製です。当時、エプソンやキャノンの機種と比較して低価格で多機能だったことが選択の理由となりました。印刷品質も家庭用では十分だと思います。

そんなプリンタでも徐々に市場が縮小しているそうです。その原因はペーパーレス化による影響です。会議などでも資料を紙で出席者へ配ることは無くなり、プロジェクターでスクリーンへの投影、手元でもタブレットでの資料の閲覧が一般的になりました。

家庭用としても定番だった年賀状の印刷は年をおうごとに印刷枚数が減り、若年層の世代では年賀状のやりとりはせず、電子メールやSNSなどをメインで利用する人も増えています。今となっては家庭にプリンタが無くても特に困らない状況になってきていると思います。

現時点ではブラザーでもプリンタの売上が大きいのですが、今後は産業機器を大きくする方向で舵を切っているようです。特に東南アジアではミシンなどのアパレル関係の機械の需要が増えていたり、工作機械もまだこれから増えていくと期待しているようでした。今後のブラザー工業の戦略がどう展開されるのか気になるところです。

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