「同期のつながり」は衰退傾向?

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昭和の終わりごろに入社した際には、入社式の前日から会社の研修所に入寮し、二か月ほどの研修を受けました。

このころの研修は今思えばスパルタで、例えば月曜日の最後の授業で「明日までにやっておくように」という宿題が出されて、夕食を食べた後に宿題を片付けるような日々が続いていました。宿題には二種類のタイプがあり、一つは個人で片付けられるもの、もう一つはチームでプレゼンをしなければならず、プレゼン資料を作るために夕食の後に教室に集まるようなこともしていました。

研修所は東京から遠く離れたところにあり、土日とは言っても暇なので、同期と近隣に出かけることになります。このように2か月の間で随分、同期のつながりは強くなったと思います。最近は同期も子育てが落ち着くようになり、ゴルフなどで集まることも多くなってきました。まるで入社時に戻ったかのような感覚です。

しかし、最近では会社の合理化の影響で寮などの施設が売却されてしまったり、働き方改革の影響もあり、2ヶ月もの間、缶詰にするような研修は減ってきたのではないかと思います。自宅からの通いの研修が増えているのではないでしょうか。そんなこともあり、ここ10年くらいは同期の間のつながりも徐々に薄れているような感覚はありました。

そんなことを感じている中で、ダイヤモンドオンラインに「日本企業を支えてきた「同期のつながり」が衰退する必然」という記事が掲載されました。この記事は最初の研修
の仕方の違いというよりも、ジョブ型採用時代の到来により同期意識が違ってきたという内容で説明されています。AIやIOT等で顕著な力を持っている有識者が高額の給与で処遇されるような時代になり、同期が競い合って昇格を目指す今までの関係とは違ってきているという内容です。

私自身の身の回りにはこのような大きな変化が発生していないので、同期意識にどのように影響するか、よく判りませんが、確かに会社への帰属意識といった点では変わってくるのかもしれません。

日本テレビでは「同期のサクラ」というタイトルでこの10月からドラマが始まりますが、「同期」という概念が今後、時代とともにどう変わっていくのか、気になるところです。

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