商品に対するレビューの信ぴょう性

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最近、ネットショッピングサイトにある消費者による商品のレビュー内容に対する信ぴょう性に関する話題が増えてきました。特にAmazonについては、いわゆる「やらせ」の商品レビュー、「さくら」の商品レビューが増えているようです。私もネットで商品を購入する際は、商品レビューを参考にする場合が多いので、この報道は大変に興味のあります。

私自身の経験としては、Amazonのマーケットプレイス(Amazon自身が販売している商品ではなく、Amazonが場を提供して業者が販売している商品)で購入したバッグのファスナーの品質が悪く、購入して直ぐに開け閉めができなくなりました。商品レビューに星の数を減らして投稿をしたところ、業者からたどたどしい日本語のメールが来て、「連絡先を教えてもらえれば直ぐに商品を再送する」ということが書いてありました。多分、このメールを受け取った時点で誠意のある業者だと信じてレビューの内容を変える人もいるのでしょう。

怪しいとは思いつつも、連絡先を教えてもそこで連絡は途絶えてしまいました。やはり業者はレビューの内容を相当気にしていることがよく判ります。レビューの内容によって大きく売り上げが左右されるのでしょう。

NHKの記事によれば、この商品レビューに対して、商品を使っていないにも関わらず報酬目的でレビューを投稿している人がいるようです。このような行為はもちろんAmazonにより禁止されていますが、後を絶つことはありません。NHKでは実際にやらせのレビューを投稿した人に対するインタビューまで実施しています。そのインタビューによれば、業者が指定した商品をAmazonで購入して高評価のレビューを書くと商品の購入代金を返金したうえでレビュー1件に対して数百円の報酬が貰えるのだそうです。レビューを投稿したあとに商品を転売すれば、そこで得られた金額もその人の儲けになります。

消費者としてこのような手法に騙されないためにはどうしたらいいでしょうか。「さくらチェッカー」といったWEBサイトでAmazonの商品URLを入れて、レビュー内容の「サクラ度」を判定する方法があります。ただ、悪質なレビューの手口も巧妙になる傾向にあるので、このチェッカーだけで判断するのが危険かもしれません。

私自身はあまり名前などがよく判らない業者の商品は買わないようにしているほか、ある商品一つに関して、Amazonのレビューだけではなく、楽天や価格com、個別のブログでの紹介など多面的に情報を収集して、その商品が信頼できるものか否か自分で判断するようにしています。

以前、インターネットが無かったときには、お店の店員の紹介か知り合いの人の口コミ、書籍くらいしか情報がありませんでしたが、インターネットが出来てからはいろいろな情報が得られるようになりました。しかし、その情報の中には有益な情報もあれば、害のある情報もあり、玉石混交といった状態になっています。各通販サイトでも消費者に対して害のある情報を駆逐するための対策を進めていますし、検索エンジンでも害のある情報は検索結果に表れなくなったり、検索順位が下がったりといった形になっています。このようにITの力が強くなってくれば、害のある情報に消費者が戸惑わされる機会が減ってくるものと思いますが、それまでの間は消費者自身が色々な情報の中から信ぴょう性の高い情報を見抜く力が求められます。

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