東京都が時差通勤やマイバッグ利用でポイント進呈の実証実験を実施

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日本経済新聞に東京都が三菱総合研究所などとともに、時差通勤などを実施した人やマイバッグを利用した人に対してポイントを付与する実証実験を開始することが報道されていました。2020年1月から2月の期間に実証実験が行われます。

もはや、東京への一極集中は進む一方で、しかも郊外から東京都心への人の回帰もあり、交通インフラなどが耐えられない状況になってきています。新たなインフラ整備を実施するよりも、時差通勤などで平準化をして、現在のインフラを有効利用した方が得策という考えもあるのではないかと思います。

今回は東京都から受託する形で三菱総合研究所が実証実験を行う形になります。通勤ラッシュ回避のために時差通勤をしたり、レジ袋を使わずにマイバッグを持参した人などに対して、東京ユアコインという独自のポイントを進呈します。場所は東京の大手町や丸の内、有楽町地区のオフィスワーカーやその街を訪れる人が対象となります。

三菱総合研究所が受託する事業で付与されるポイントの上限額は2500万ポイント(1ポイントは1円相当)、実装期間終了前にポイントが上限に達した場合にはそこで終了となります。

同時に東急エージェンシーでも2020年1月14日から2月29日までの期間で同様の実証実験を実施します。オフピーク通勤事業、マイバッグ持参促進事業、地域商店街購買促進事業、自然環境保護促進事業に協力した人に対してポイントを付与します。こちらのポイントは現在普通に使われているTOKYU POINTを東京ユアコインの一つと位置付け実験が実施される形になります。

時差通勤に関しては東急線都区内駅全53駅(世田谷線を除く)から出発する定期利用者のうち、オフピーク通勤により通勤混雑緩和に協力した人に対してポイントが付与される形になります。本来は通常時間帯に通勤する人が時差通勤をしているということを見分けるのはどうやって実施するのでしょう。いつも早朝に東急の電車を利用して都心に向かっている人がポイント還元されるような気もします。統計値としてはこの実証実験を実施している期間にピークの時間帯はどの程度お客さんが減って、他の時間帯はどの程度増えたのかということを見る形になるのでしょう。

小池都知事は「経済的なインセンティブがSDGs活動への参加という意識や行動に変化をもたらすのか、決済のキャッシュレス化にどのような影響を及ぼすのか効果を検証したい」と説明しています。

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