いきなりステーキの業績悪化

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先日の朝の情報番組「zip」を観ていると、いきなりステーキの業績悪化について報道されていました。運営しているペッパーフードサービスについては、11月14日に四半期決算の報告があったのですが、通期での業績見通しを20億の黒字から7億の赤字に下方修正しています。

また、12月に入ってから店舗に張り出された社長からのお願いというポスターも話題になりました。来店者数を増やさないと店舗を閉店せざるを得なくなるという訴えでした。ネットの中では「ちょっと上から目線なのではないか?」といった指摘も出ていましたが、いきなりステーキの苦境を知らせる効果としては高かったのではないかと思います。

そして、現在話題になっているのは、全国で44店舗を閉鎖することを発表したことです。すでに、いきなりステーキは物凄い勢いで出店しており、近接しているエリアにも複数の店舗がある場所も増えています。結果、新店舗にお客さんが流れることで既存店の売り上げが減るという、自社店舗間での競合が発生しています。

また、近年採用している社員の人件費が上がっていることも業績に影響を与えているということでした。

報道では取り上げられていませんでしたが、ここ数ヶ月、グルーポンでいきなりステーキの肉マネー1万円分が8900円で頻繁に販売されていました。キャッシュフローを改善するためには前払いで金券を売るのが効果的なのでしょう。

このグルーポンのチケット、楽天リーベイツを経由して購入すると、時期によっても異なるのですが、数%から最大で20%程度までの楽天スーパーポイントが付与されます。実質的にはかなりの割引になっていました。原価率が高い業態なので、割引はかなり厳しいのではないかと思います。

ペッパーフードサービスの株価の推移を見ても、2017年の10月ごろに8000円程度の高値をつけた後、現在は1330円程度になっています。いきなりステーキの業態が当たって、会社に対する期待が一番高まったころに株価も高値を記録していることがよく分かります。

ただ、ピークからまだ2年程度しか期間が経っていません。このような飲食店業界は流行の影響も受けやすく短期間で大きく業績が変化することがよく分かります。いきなりステーキはペッパーランチなどへの店舗への転換を図るところもあるようですが、これから業績の回復に向けて、どのような手を打っていくのか見守りたいと思います。

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