プライベートジェット利用客に対する出航前の各種検査の甘さ

年末の日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏が保釈の条件に違反して海外に逃亡した件がずっと報道されていますが、日経新聞の記事に興味深い内容がありました。

カルロスゴーン氏が日本から出発した関西国際空港では、プライベートジェットに高さ1メートルを超える大きな箱が積み込まれたものの、保安検査の際にX線で中身を調べる検査は実施されなかったのだそうです。(音響機器の運搬に使われる大型の黒い箱にゴーン氏は潜んでいたという報道もあります)

保安検査は航空機内に危険物などの持ち込みを防ぐために、航空法に基づいて各航空会社が責任を負って、委託うけた警備会社が実施することが多いと記事には書かれています。プライベートジェットに関しては、搭乗する乗客の身元もしっかりと分かっていることも多く、ハイジャックされることが考えにくいので保安検査は義務付けられていないのだそうです。具体的には機長が保安検査の必要性を判断しているとのことでした。

関西国際空港には第二ターミナル内にプライベートジェット専用の施設があって、出入国や税関の審査は各関係機関の職員が実施することとなっています。この施設を利用すること自体に20万円の使用料が徴収されるので、やはり富裕層限定の施設と考えて良さそうです。

航空会社の責任で実施する保安検査のことばかりに焦点があたっていますが、この出入国検査や税関審査をいかにすり抜けたのかはあまり報道の焦点が当たっていません。NHKで「プライベートジェット専用のターミナルで出国審査や荷物のチェックが行われたということです。荷物はスーツケースと高さ1メートルを超える大型のケースがそれぞれ数点で不自然な点はなかったということです」と簡単に触れられていました。

正直、こんな形で検査をすり抜けてしまうような事例があると、その飛行機がテロなどに使われたときのことを考えると怖くなってしまいます。今一度、プライベートジェットに関しては、その検査体制の在り方等の議論が必要になるでしょう。

【2020/01/07追記】

本日、赤羽国土交通大臣が閣議後の記者会見で、プライベートジェットに持ち込む大型荷物の保安検査を義務化したことを明らかにしました。1月6日付けでプライベートジェットの専用施設がある羽田、成田、関西、中部に対して通達を出したとのことです。小さな荷物も保安検査の義務化の対象にしなければいけないと思うのですが、記事からはなぜ大型荷物に限ったのかは分かりませんでした。

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