就活に見る地方学生の抱える悩み

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最近は技術の進歩によって地方と都市の間の格差は是正されつつあるという話しも聞きますが、就職活動に関してみると、地方に住んでいることによる悩みは尽きないようです。先日のNHKの朝の番組で紹介されていたのですが、今年は就職協定のようなものがないので、就職活動の開始時期が早まっているそうです。しかも、「採用が有利になることはない」とされているインターンシップでも、参加することで事実上の内定をもらう学生が出てきていて、インターンシップへの参加が遅れた学生は出遅れ感を感じているそうです。

地方の学生にとってはインターンシップに参加するために会社のある都市に行くだけで交通費や宿泊費がかかってしまい、人によっては20万円ほどの出費になっているとのこと、この費用を稼ぐために学業、アルバイト、就活の三足の草鞋を履かなければいけない学生もいて大変だということが浮き彫りにされていました。

日本では都心への一極集中が進み過ぎていて、地方の過疎化が急速に進んでいます。やはり、地方に住んでいると今回の就活に代表されるように、不便だと感じざるを得ない状況が続いていることが大きな要因の一つになっているとも思います。これからは日本は人口減少時代が加速していきますので、これ以上、都市のインフラに投資を続けることも困難になります。

今回の新型コロナウイルス騒動でテレビ会議や在宅勤務などを使う企業が急速に伸びていますが、インターンシップについてもわざわざ都市に出向かなくても体験できるようなインフラを整えていかなければいけないのでしょう。ネットで検索をして調べた限りでは、リモートでインターンシップができる会社はまだまだ限られているようです。

内閣官房・内閣府の地方創生のホームページを確認してみました。

第二期総合戦略の中では、地方への移住・定着の促進、地方とのつながりの強化(関係人口の創出、拡大、企業版ふるさと納税の拡充)、多様な人材の活躍を推進する、新しい時代の流れを力にするといった方向性が描かれていました。さらに施策にまで踏み込んで確認すると、若者の修学・就業による地方への定着の推進という策が掲げられています。

インターンシップをリモートでできるようにしただけでは就職が決まると若者は都会に流出してしまうので、サテライトオフィスの設置やリモートワーク環境の拡充といった対策が必要になっていくのでしょう。

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