楽天市場の「送料込み表示」は別に問題ないのでは?

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最近、公正取引委員会が楽天市場の送料込み表示の施策について、実施の停止を求める緊急停止命令を東京地方裁判所に申し立てたことが報道されています。3980円以上の買い物時は送料を無料にするという表現を使っていたときには、送料代を販売店に負担させるイメージが強かったので問題を感じていたのですが、「送料込み」という表現であれば何ら問題はないと思います。

例えば、定価3980円のものをネット販売する場合、送料無料という表現をすると、送料込みで3980円で販売しなければいけない感覚を持ちます。しかし、送料込みという表現であれば、販売店は3980円に送料分を加算して表示すれば良いと思います。

今回のマスクの高額転売でも問題になりましたが、商品価格は安く見せて、送料を高く設定する店舗もあり、現在のままでは非常に消費者から見て分かりにくい状況になっています。誤って、べらぼうに高い送料のお店で商品を購入してしまった例もネットでは失敗例として見受けられます。

私自身、楽天市場でよく買い物をしますが、商品を検索して、いろいろなお店の商品が一覧で出てきたとき、どこのお店が合計額でお得なのか、さっぱり分かりません。各商品の詳細情報を見たり、店舗の送料無料条件を確認したりしながら、購入する店舗を時間をかけて選んでいます。正直に言って時間がもったいないです。

国内の有力ECサイトの競争力を阻害するような行動は、公正取引委員会は慎み、消費者の視点から考えて、分かりやすい価格の表示を促進しなければいけないと思います。

【2020/03/06追記】

楽天市場の出店者で作る楽天を応援する立場の団体が結成されたことが報道されました。反対意見を出しているのが少数意見であったとしたら、その声だけで世論が形成されていくのは問題があると思っていたので、良い動きだと思います。

【2020/03/10追記】

送料込み表示に疑問を投げかける楽天ユニオンの代表者に関する記事も報道されていました。

【2020/04/19追記】

すでに一部の店舗で送料無料ライン対応が始まっています。商品を探すときにも、送料無料ライン対応のお店だけを対象に検索することもできるようになりました。楽天市場では送料無料ライン対応のお店のことを39ショップと読んでいるようです。

正直、39ショップと対応していないお店が入り乱れてしまい、結局、どのお店が最安値で購入することができるのかが分かりにくくなってしまいました。

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