街の交通でゴルフカートが活躍する日

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東洋経済オンラインで、「ゴルフカートが自動運転化で注目される理由」という記事が掲載されていました。特に地方では採算性の問題から公共交通機関の維持が難しく、また自家用車を使えない高齢者の日常生活のためにどのような移動手段を準備していくかということが大きな課題になっています。

そんな中で、ゴルフカート(公道上で利用できるものをランドカーと呼ぶ)が実証実験の枠を飛び出てmすでにいくつかの自治体で商用利用をスタートさせているのだそうです。(最近ではグリーンスローモビリティ、略してグリスロと呼ばれることもあります)

ヤマハはゴルフ場向けのカートでは国内トップメーカーで毎年6000台ものカートを国内向けに販売しています。海外向けも合わせると年間で6.6万台を生産するというのですからおどろきます。実は1975年からゴルフカーの発売をしている老舗メーカーの一つでもあります。

こちらがヤマハのランドカーの公式サイトです。

ランドカーとは
ヤマハランドカーの特長とその魅力をご紹介します。

ランドカーは最大でも時速20Kmしか出ません。自転車が普通に走る程度のスピードでしょうか。買い物などでの利用では十分なスピードです。

また、床が低く天井が高いので乗降しやすい、目を遮るものが少ないので視認性が良い、停止すると自動的にパーキングブレーキが作動、坂道では自動でスピードコントロール、定められたルートを走行する電磁誘導式の採用(マニュアル式も選択可能)、衝突防止センサー、リモコンでの操作等、安全性を高めるための仕組みが満載です。

さらには、駆動方式についても、ガソリンエンジンで走るパワフルな方式とバッテリーに蓄電された電気を使ってモーターで走る方式を選択できます。

ゴルフ場では主に4~5人乗りを見かける機会が多いですが、製品としては8人乗りまで準備されています。

もちろん、カートの中は仕切りが無いので、夏は暑く、冬は寒いです。しかし、自転車と比較すれば自分でこぐ必要がありませんので、十分にカートのメリットはあると思います。暑い日や寒い日にゴルフでラウンドしているときに、もしもカート道をテクテクと歩いたらとても大変ですが、カートに乗って移動すると身体への負担はとても少なくて済みます。

ラウンドをしているときには、カート道から離れたところに球が飛んで行ってしまい、結果としてカートに乗ることが出来ずにヘトヘトになってしまうということがありますが、街中の買い物などで活用されるのであればそんな心配は無用でしょう。

気になる価格ですが、こちらの日経ビジネスの記事によれば、「1台100万円から200万円の小型車をベースに開発するため」という記載があります。街に電磁誘導線を組み込んだり車両代以外のコストもかかるので、利用用途に合わせた個別見積もりになるのでしょう。自治体としてコミュニティバスを維持するよりは、かなり低いコストで運用できそうな気がします。

今後、街の中をランドカーがゆっくりと走っている光景を目にするのが一般的になっていくのではないでしょうか。

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