調布市内で陥没事故〜外環トンネル工事と関係か?

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10月18日(日曜日)の12時30分頃に調布市東つつじケ丘二丁目付近(京王線のつつじヶ丘駅から数百メートル離れた場所)で道路の陥没事故が発生しました。午前8時頃から陥没が始まりました。

穴の大きさは5メートル×2.5メートルとかなり大きな穴です。穴の中には水が溜まっているのも見えました。これだけ大きな穴ですが人身事故が起こらなくて本当に良かったです。

ちょうど、NEXCO東日本が東名高速道路から掘り進めている北行トンネル近辺の地上にあたる場所とのことです。(正確には当該箇所の700メートル手前(南側)を掘削中とのことでしたので、距離はかなり離れています。(南行は9月中旬にこの付近を通過したとのことで、こちらが関係している可能性もあります。1ヶ月以上前に地下でゴーンという騒音とともに振動が生じてそれが1週間続いたという報道もありました)

驚いたのは地上からわずか50メートルほどしかない地下を外環道建設工事のためにトンネルを掘っていたことです。大深度地下と呼ばれているので、もっと深いところとばかり思っていました。

周辺の住民の方は大変に不安な状況かと思いますので、陥没した箇所以外の地下もどうなっているのかについて調査が必要になるはずです。

現在、トンネルを掘るためのシールドマシンは2基とも停止しています。また、19日に有識者会議の初会合が開催されました。まずは陥没事故と外環道建設の因果関係の調査、次に因果関係ありとなれば原因の調査、原因が分かったら再発防止策の検討という順に進んでいくと思いますので、外環道の開通時期にも大きく影響が出てしまいそうです。

【追記】

NEXCO東日本が記者会見を実施して、陥没箇所を砂で埋めて応急措置をしたことを明らかにしました。砂の方が隅々まで行き渡って良いのでしょうか。掘削しているトンネルの方はひび割れや漏水はなく健全な状況とのことです。

【2020年11月6日追記】

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空洞発覚

陥没個所の近くに巨大な空洞ができていることが報じられています。長さは約30メートル、幅は約4メートル、高さは約3メートルもあるということなので、その空洞の中を人が歩けてしまうような大きさです。空洞の上面は地表から深さ約5メートルで地表には二階建ての集合住宅などが建っています。

専門家に確認したところ、ただちに地表が陥没する恐れはないということですが、ネクスコ東日本は速やかに空洞を土砂で埋め戻すとしています。新聞報道などでは航空写真(ドローンの写真?)が添付されていますが、横に川が流れていることが分かります。地図で見るとこの川を北に向かっていったところに国道20号があり、そこに「入間川上流端」という表示がありました。入間川の上流なのでしょうか。現在は河川改修工事が行われていますが、改修工事前はもっと川幅が広かったのでしょう。昔の航空写真と比較すれば、空洞があった位置と改修工事前の川の位置との因果関係が分かるかもしれません。

【2020/11/22追記】

また、つつじヶ丘二丁目の陥没事故があった現場の近くで新たな空洞らしきものが発見されたことが報道されました。NEXCO東日本では付近の住宅7軒に避難を呼びかけています。ボーリング調査をしていたところ地中に緩い部分が見つかり空洞の可能性があるとのことです。赤外線レーザーで更に詳しく調査をしています。

【2020/12/28追記】

2次被害?

今度は原因究明のためのボーリング調査で二次被害が発生しているのではないかという記事が東京新聞に掲載されていました。外環のルート上から20メートルほど東に位置する民家の壁が倒壊の危険に晒されていることが取り上げられています。シールドマシンがこの付近を通過した9月上旬には壁に変化はなく、11月中旬から壁の各所にひび割れが発生しているとのことです。

【2021年4月19日追記】

周辺自治体にも不安の声

陥没事故が発生してから半年が経過しました。東日本高速道路の有識者委員会は3月に再発防止策を公表していますが、事故の不安による影響は近隣の自治体にも広がっていることが報道されています。

これから採掘を予定している三鷹市、武蔵野市、世田谷区などへの説明会においても工事への不安を訴える声が相次いでいます。

環状七号線、環状八号線などはすでに渋滞も多発して沿線の周辺道路を抜け道として使う車も増えて危険な状況が続いており、こちらも改善が必要な状況になっています。二度と事故を起こさないための再発防止策の確立、および周辺住民への理解を通して工事再開に向けて動いてほしいと思っています。

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