新型コロナウイルスの第三次感染拡大とGOTOトラベルの行方

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11月19日は東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数は534人、全国で2300人超と過去最大を記録しました。間違えなく、第三次感染拡大を迎えています。

一方で加藤官房長官の発表によれば、GoToトラベルの利用者のうち、新型コロナウイルス感染者が11月17日までに155人とされています。陽性者に対する保健所の聞き取り調査の中で切り分けているのでしょうか。本当はGoToトラベルの中のどんな局面で感染したのか、分析した結果も知りたいです。GoToトラベルそのものというよりも、旅行先で実施した会食などが原因になっているのではないでしょうか。

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GoToトラベルの見直し論

GoToトラベルの利用者は事業開始から10月15日までの累計で延べ3138万人にのぼっています。このGoToトラベルにより救われたホテルや旅館、観光地のお土産屋さんや飲食業などのお店はとても多かったのではないかと思います。

第三次感染拡大の中で、GoToトラベルを見直すべきではないかという議論も出てきています。政府としては加藤官房長官は感染防止対策の徹底を事業者などに求めているとして、今後も継続する方針に変わりはないと考えをしています。一方で日本医師会の中川会長は18日に「エビデンスははっきりしないが経過や感染者が増えたタイミングなどを考えると十分に関与している」と発言しています。

私自身はこのままGoToトラベルキャンペーン自体は続けるべきだと思います。このまままた観光地への人出が減ってしまっては、もはや営業を継続することができないホテルや旅館、飲食店、土産物店などが続出すると思います。もしも一旦、該当の観光地の産業が衰退してしまったら、また再開することには非常に長い年月が必要になります。観光を一つの柱としていかなければいけない日本にとっては大きなダメージになってしまいます。

中にはGoToトラベルキャンペーンは中止にして、そのキャンペーンにかかっているお金をそのままホテルや旅館等に配れば良いのではないかという意見もあります。しかし、GoToトラベルキャンペーンとして実施すれば少なくとも観光客が政府が投入した資金と同等以上のお金を観光地で落としていくので、効果の大きさが全く違います。

感染原因を徹底的につぶしてほしい

GoToトラベルを利用していくつかの土地に旅行に行く機会がありました。正直、宿泊するホテルによって取られている感染防止対策に差がありすぎます。場所によっては、チェックイン時に最低限必要な検温を実施していないところもありました。逆に対策をしっかりとっているところは、食事のテーブルに感染防止パネルを設置していたり、ビュッフェ形式でも料理が全て小皿に取り分けられていて、接触機会が減るように工夫されていたりしていました。

GoToトラベルキャンペーンを続けるのかやめるのかといった雑な議論ではなく、GoToトラベルで感染した人はどんな局面で感染したのかを分析して対策をとること、チェックイン時に検温すらしていない施設は是正の指導をすること、とても良い感染防止対策をとっている施設は見本として良い事例を他の施設に共有することが大切だと思います。

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