大晦日の東京都における新型コロナウイルス新規感染者数は1300人超の見込み

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大晦日も午後3時を過ぎて驚くようなニュースがありました。東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が1300人超となる見通しだということです。17日連続で曜日ごとの最多を更新しました。NHKニュースを見ていると感染症の専門家もこれだけ早く1000人を超えるとは思っていなかったと解説していました。感染爆発を何としても食い止めなければいけないとしています。

ここ一週間ほどは最高でも1000人未満だったのですが、今回はいきなりの1300人超えということで驚いてしまいました。(追記:その後、東京都の新規感染者数は1337名と発表されました。全国では初めての4000人超えの4512人になってしまいました)

感染者数が増えてくると、街中を無症状のままで陽性だとは知らずに出歩いてしまう人も増えてしまうことになります。これらの人1人が複数人の人に感染させてしまうと、新規感染者数が鰻登りになってしまいます。新規に陽性が判明した人がどこで感染したのかを調査しても、なかなかその原因が特定できない場合もあり、濃厚接触者を手がかりに感染を食い止める方法も徐々に限界が近づきます。

また家庭内感染の割合も増えています。家庭内でもしも陽性の家族がいると、どうしても他の家族にうつしてしまう可能性が高くなります。

すでに医療機関はとても逼迫していますので、これ以上の重症者が増えると治療もままならない状況になってしまいます。陽性者が増えた後、それを追うようにして重症者が増えるということなので今後の重症者数の変化に注意が必要です。また、病院を新型コロナウイルスの患者が占めるようになると、他の病気で病院を受診することが難しくなってしまうこともあり、医療崩壊が発生しないことが最大の目標となります。

今年の4月に緊急事態宣言が出されたときと比較しても、大幅に感染者数が増えているので、そろそろ経済を犠牲にしてでも新規感染者数をこれ以上は増やさない大きな対策が必要になるかもしれません。(菅首相は記者からの緊急事態宣言を出すかという質問に対しては特に前向きな回答をしていませんでした)

菅義偉首相は大晦日は公務の予定はありませんでしたが、首相官邸で関係の閣僚と今後の対応について協議をしました。この協議には加藤官房長官、田村厚生労働相、西村経済再生担当相が参加しました。本当はリスク管理的に国として、どういう状態になったらどういう対応をするかという危機管理対策を決めておくことが普通だと思うのですが、どうもそのようなリスク管理が行われているような感じがしません。

元旦以降、医療機関がお休みになるところも多いので、もしかすると陽性患者数は減ったように見える数字が出るかもしれません。しかし、これは見た目だけの話で、過去二週間を振り返ったとき外出禁止などが徹底できていたわけではないので、実際の患者は増えていることが想像できます。今一度、個人としても感染防止のためにどんな対策をとるのか、もしもの時にどんな行動を取るのかを決めておくタイミングになったと思います。

少し国の対応も後手に回ってしまいそうなので怖い感じがします。

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