接触確認アプリCOCOAの不具合で関係者処分は正しいか

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新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせてくれるスマホ向けのアプリ「COCOA」ですが、ANDROID端末版で昨年の9月から不具合が発生していて濃厚接触の通知が届かないという致命的な不具合を持っていることが明らかになりました。平井大臣が「出来が良くない」と発言したり、世耕参院幹事長が必要であれば関係者の処分も行われるべきだと発言する状況にまで至っています。

HARBOR BUSINESS Onlineに「問題の本質はアプリではなく厚労省のお粗末さにあり」という記事がありました。この内容はとても興味深く、「政府のコロナ感染拡大防止戦略に寄与するためにシステムを開発する」との一大プロジェクトを高層ビルの建築に例えれば、現場の作業員さんが想定外の問題に直面しその対応が困難を極め結果として作業員さん本人の死亡事故や工期の大幅遅れに直結する重大インシデントが発生してしまった」ようなものだとしています。そして本当の問題は想定外の問題や技術的に対応困難な問題を現場に押し付ける設計側、監督側にもあるのではないか、「そこに高層ビルを建てよう」という構想に無理があったのではないかと指摘しています。

高層ビルを建てる構想はともかく、工期や発注者の作業員の数、作業員のスキル等が本当に計画にマッチしていたか否かという計画には大きな無理があったのではないでしょうか。厚労省のミッションの性格上、どうしても何かのシステムを作ると1憶人以上の全国民を対象としたシステムになりがちで、大変な難工事になってしまうことが多いのではないかと思います。

さらにに厚労省の職員はコロナという非常事態のもとで残業が大幅に増えていることが報じられています。昨年7月1日の記事によれば、約3900人の本省職員のうち延べ555人(1月:26人、2月:115人、3月:134人、4月:145人、5月135人)が過労死ラインとされる月100時間の残業を超えて最長は215時間であったとのことです。

今回の処分がこのような過酷な労働環境で四苦八苦していた厚労省の職員の方に問題を押し付けられるようなことが無いことを強く期待したいと思います。

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