大手キャリアの価格値下げで格安SIMのシェアが減少

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MMD研究所の調査で大手キャリアのサブブランドを含む格安SIMのシェアが減少していることが報じられていました。NTTドコモ、au、ソフトバンクがそれぞれ月間のデータ通信量20GBまでのプランを大きく値下げしたこと、および楽天モバイルが加入後1年間無料&魅力的なプランで追い上げていることが起因しています。

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格安SIMから楽天モバイルへMNP

私自身、今まではIIJmioのファミリーシェアプランを利用してきましたが、私自身もすでに持っている楽天モバイルの回線とは別にIIJmioからMNPで楽天モバイルにこの4月に切り替えようと思っています。IIJmioをはじめ格安SIMの各社も大手キャリアよりも安い価格帯のプランを発表していますが、その価格差はさほど大きくなくなってきたために、あえて格安SIMを使い続ける意味が乏しくなってきました。

格安SIMのシェア

MMD研究所の調査によれば、格安SIMのシェアは2020年11月の時点で22.5%あったのに対して、2021年3月には20.8%まで低下してしまいました。もともと格安SIMの利用者はITの知識もある人が多く、他社のオンライン申し込み専用のプランであっても、乗り換えは問題なかったものと思います。

メインで利用している回線という面では、4キャリアのシェアは89.6%、この数値には楽天モバイルも含まれていますが、楽天モバイル単体のシェアは4.0%です。楽天モバイルはちょうど300万回線達成のニュースが流れています。思っていたよりも回線が安定していて、徐々に楽天自営の回線のエリアも広がっていますので、これからも伸びていくのではないでしょうか。

3大キャリアは新しい値下げしたプランが始まるのは4月からです。それなのに3月の時点でここまで格安SIMのシェアが落ちたことには驚きました。逆に4月になったら大変な大移動が起きるのではないかとも予測できます。4月にどのような状況になるのか注意深く見守っていきたいと思います。

総務省は格安SIMの会社をどうするのか

総務省は携帯電話の料金を安くするための起爆剤として、うまく格安SIMを活用していこうとしていたと思います。しかし、大手キャリアがここまで値下げをしてしまったら、格安SIMの会社は経営に大きなインパクトが出ることは間違えありません。

総務省は3大キャリアからもっと安く格安SIM会社に回線を卸せるよう働きかけているものと思いますが、それでも大手キャリアが20GBで2000円台のプランを出してしまっていることから考えると、同じ20GBで大きな価格差を付けたプランを格安SIM会社が提供するのは難しいようにも思います。20GBだと格安SIM会社のプランは1980円前後になりそうな気配です。格安SIM会社は10GB未満の小容量で格安の領域を攻めざるをえなくなるのでしょう。

これから先、総務省が格安SIMの事業をどのように盛り上げていくのか、その動きが気になるところです。

 

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