緊急時のホームドア設置駅での乗降方法

2021年10月31日夜の京王線特急列車で発生した事件は選挙の開票速報の報道の裏で本当に驚きました。午後8時ごろに調布駅を発車した新宿行きの特急列車、この区間は地下に線路が移されています。調布駅の時刻表を改めて確認すると、19時54分に新宿行きの特急列車があるので、この列車だったのかもしれません。

NHKの報道によれば、隣の布田駅を通過中に乗客により非常通報装置のボタンが押され、車内が混乱していたため、車掌は各車両に設置されているマイクの音を聞いても何が発生しているか判らなかったということです。該当の車両にはい防犯カメラも設置されていませんでした。

運転手は社内の規定に基づき、非常通報装置ボタンが押された次の国領駅で緊急停止しました。本来は特急列車でしたので通過予定の駅です。

Twitterを見ていると、布田駅のホームドアは床から屋根まで覆いつくすような構造をしていて、ホームドアが開かない限りはホームに降りられない構造になっているので、運転手が機転を利かせて、ホームドアが低いタイプの国領駅に停車させたのではないかという推測もありましたが、NHKの報道によればそうではなかったようです。ただ、布田駅で緊急停車ということにならなくて本当に良かったです。

国領駅で窓から乗客が降りている姿を見て、Twitterでは「非常用ドアコック」を使うことを推奨する投稿が多くありました。

しかし、NHKの報道によれば、非常用ドアコックを国領駅到着前に操作されたために、電車がホームドアに合う場所に停止することができず、結果としてドアを開けることができなかったとされています。

あの状況でしたので、電車がホームに滑り込んだ際に乗客が非常用ドアコックを扱ったことは合理的な判断だったと思います。まさか、ドアコックを操作したせいでドアが開けられなくなることは想定できなかったはずです。

日本テレビによれば、手動操作もできるが、駅係員は乗客らが転落する恐れがあるとして見送ったと報道されています。窓から無理やり社外へ出る方が危険だと思うのですが、国領駅の駅員がなぜ手動操作しなかったのかが判りません。
【2021/11/02追記】報道がありましたが既に窓から電車を降りている人がいて、ホームドアや電車のドアを開けるとかえって危険なため、乗務員がドアを開けない判断したとのことです。ただ、ホームドアに合わせて電車を停止させる仕組みは必要だと思います。

逆にホームドアや非常用ドアコックを設計した際に、このような状況になった際の対応について想定しきれていなかったことも考えられます。今後、国土交通省に京王電鉄から報告が行われることになるので、徐々に明らかになっていくでしょう。

あらゆる事故を想定した時、今回のようなケースは各装置がどのような動作をするのが良かったのか非常に難しいと思いますが、ホームドアが設置されている駅でドアコックを操作された際の乗客の安全な乗降方法の確保に向けて、設備のさらなる改善が必要になるのだと思います。

【2021/11/02追記】

今日、JRに乗る機会があったのですが、車掌さんが「非常時には車内にある通報装置で連絡をしてください」というアナウンスをしていました。もし自分が乗っている電車であのようなことが起こったときにどう行動すれば良いのか常に頭の中でシミュレーションするとともに、車内を見渡して変な動きをしている人がいないか観察する必要性も感じます。

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