「絵が苦手なSEは良い仕事ができない」に関する解釈と思い

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日経XTECHを見ていると、「絵が苦手なSEは良い仕事ができない」という記事が出ていました。この記事ではSEとして良い仕事をする上ではアート思考で顧客の求める業務を実現するシステムの全体像を描く必要があるという意味でこの記事を書かれています。どちらかというと、ある程度の業務範囲の構想をまとめるアーキテクトに向けられた記事かもしれません。

このタイトルを見てもう一つ思い当たるところがありました。SEの仕事をしていると、複雑な仕様の意識合わせをするときや、トラブル発生時に根本原因や対策の議論をするときに、口頭で「あーでもない、こーでもない」と議論しているプロジェクトは、意識を合わせるのに時間がかかりますし、また打ち合わせが終わっても同床異夢、人によって認識が異なる場合が往々にしてあります。

そんなときに、ホワイトボードに図示しながら意識合わせを進めていくと、人数の多いプロジェクトでも容易に意識を合わせることができます。2~3人のよく気心が知れたメンバーだけで遂行するプロジェクトであれば口頭でのやりとりでも、さほど認識にズレが生じることはないでしょう。しかし、5人、10人、100人、1000人と規模の大きなプロジェクトになるにしたがって、口頭での伝達では意識を合わせることがより困難になっていきます。したがって、この記事で伝えたいことはよく判ります。

ただ、このような意識合わせで用いる場合は、私自身は「絵が苦手でも良い」と思います。どちらかというと、「発生していることを絵にして説明しようとしないSEは仕事ができない」という印象を持っています。複数人で複雑な話しをする場合は口頭で空中戦のような議論をするのではなく、絵が苦手でも図示をしながら相手に伝えようとする努力と一つずつ認識を合わせていく努力が大切だと思います。

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