パソコン周辺機器を販売しているバッファロー(BUFFALO)の社名の由来

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最近初めて知ったのですが、パソコン周辺機器を販売している「BUFFALO」社の名前の由来はパソコン周辺機器の「プリンタバッファ」にあるそうです。ずっと、「なんで水牛なんだろう?」と疑問に思っていたのですが、これでその疑問に終止符を打つことができました。

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プリンタバッファとは?

プリンタバッファという装置自体、今は聞かなくなりました。Windows3.1が流行する前、まだMS-DOSを使っていた時代の話しですが、MS-DOS上のエディタなどのアプリから文書などを印刷しようとすると、印刷をしている最中はずっとパソコンが使えませんでした。

しかも当時の家庭で使うような安価なプリンタは「ドットインパクト」プリンタが主流で、上から1ラインずつヘッドが横に行き来しながら印刷していきます。A4用紙1枚の印刷でもずいぶん時間がかかっていたと思います。

そこで登場したのがプリンタバッファです。

プリンタバッファ

パソコンのスロットに内蔵、またはパソコンのプリンタ端子とパソコンの間に設置する外付け装置で、MS-DOS上のアプリから印刷の指示をすると、印刷データが一気にプリンタバッファに送り込まれて、プリンタバッファからパソコンに対しては「印刷終了!」の報告をします。この時点でパソコンは印刷が終わったものと勘違いをして、またパソコンを使えるようになります。

この後はプリンタバッファがプリンタに印刷が終わるまで責任をもって印刷データを順番に時間をかけて送り続けていきます。

BUFFALOというブランド名の登場

今のBUFFALOという会社名は当時はメルコという会社でした。そのメルコが1982年に発売した内蔵型プリンタバッファが市場のニーズをつかんで大ヒットしたそうです。

プリンタバッファの新商品を発売するのにあたって商品名を一般公募して、その中から採用された名前が「BUFFALO/バッファ郎」です。

BUFFALO

電波新聞より引用

当時のパンフレットが電波新聞で紹介されていましたが、確かにブランド名がBUFFALOとなっていて横にユニークな動物のイラストがあります。

BUFFALO製品との出会い

私がBUFFALO製品と初めて出会ったのは、当時メルコ社が販売していたEMSボードでした。MS-DOSで扱うことができるメモリ量は1MBまでと制限がありました。しかし、このうち360KBはシステムで予約されていたので、ユーザーが利用できるのは640KBまで、しかしこの640KBの中にも、ATOKなどの日本語変換ソフトを常駐させる必要があり、残された空間は500KBを切っていたことも多かった時代です。

EMSボードはこの利用できるメモリのうち一部の空間をバンクと呼んで、EMSメモリボードにある数MBの空間のバンクと切り替えていくことにより、あたかもパソコンが数MBのメモリを積んでいるかのごとく利用することができました。

しかし、MS-DOS自体が対応していたわけではなく、一太郎などのアプリ側でバンク切り替えに対応するロジックを持っていました。

EMSボード

確か、EMJ-4000MARK3という4MBのメモリを持つEMSボードをINTELのCPU、80286を搭載したパソコンで利用していたと記憶しています。

その後。CPUアクセラレーターという製品も購入しました。なんと、パソコンを買い替えなくても、パソコンのCPUを早くしてくれる装置でした。今ではなかなか目にしないものだと思います。

メルコへの社名変更

その後、メルコは2003年には株式会社メルコは株式会社バッファローに社名変更して現在にいたっています。

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