道路交通情報通信システム(VICS)がプローブ情報活用で進化

自動車に付けられているカーナビには渋滞情報・道路規制情報を表示してくれたり、渋滞を回避してルート選定をしてくれたりする機能があります。この道路情報をカーナビに配信してくれるVICSというシステムがあります。

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VICSとは?

従来は幹線道路等に設置されているVICSシステムの感知器、全国の都道府県警察や高速道路管理者から日本道路交通情報センターを経由して得られる情報を使って渋滞情報を収集し、FM多重放送(NHK-FM放送の放送波に多重化)を使ってカーナビに無償で配信してきました。自動車側から逆にセンターに対して情報を送ると、VICSの渋滞情報をナビするルートの決定に使ってもいいというインセンティブも付けられていました。

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その後、各自動車メーカーは自社で販売している車のカーナビなどから得られるプローブデータ(走行中の多数のクルマから通信ネットワーク等を通じて得られる位置や速度などの情報)を使って、自社のカーナビシステムにより精度の高い渋滞情報(交通情報)を配信するように、自動車メーカー間の競争が始まりました。これらの自動車メーカー個々に集めたプローブ情報は、自社の競争力強化に利用していたため外部に提供されることはありませんでした。

タクシーのプローブ情報活用

各社のプローブデータは各社が独自に活用していたため、VICSセンターは2015年から東京都内に限って、約1万台のタクシーのプローブ情報の活用をスタートさせていました。この取り組みが始まる前と始まった後で、どの程度、渋滞情報の精度が上がったのかは特に公表されていないようです。

ただ、都心の道路を走っていると、木陰の路肩でタクシーが休憩しているような場所では、「渋滞」と表示されていたような気もするのは、このためかと思いました。

プローブ情報活用した実証実験が全国に拡大

2022年7月4日からVICSセンターはトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業の自動車メーカー三社とカーナビメーカーのパイオニアが持っているプローブ情報を統合して、VICS情報としてカーナビに活用する「カーナビへのプローブ情報活用サービスの実証実験」を全国に拡大します。

技術的課題を検証するために関東の1都6県では既に実証実験が行われてきたということなので、もしかすると既に東京都ではVICS情報の精度向上が行われていたのかもしれませんが、今まで変化にまったく気が付いていませんでした。これまでの実証実験の対象地域では、ルートの最適化や到着予想時刻のズレの改善などの効果が確認されているということです。

【2022/07/23追記】

VICSはダメダメ

ホンダのインターナビでVICS情報を表示しながらドライブして、どれだけ精度が向上したのか、確認しているのですが、今のところ良さが分かりません。明らかに幹線道路で500メートル程度にわたって、渋滞をしていても、カーナビの表示は緑のままです。スマホの地図の混雑状況は真っ赤になっているのに残念です。

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