ドキュメント72時間「冬の終わりに移動スーパー集落をゆく」

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ドキュメント72時間の年末スペシャルを実施していました。ベスト10形式で過去放送された作品が順番に放送されていきました。

その中で第10位になったのが、「冬の終わりに 移動スーパー 集落をゆく」という作品です。日本の少子高齢化、地域の過疎化の課題を浮き彫りにする作品でした。

軽トラックの移動販売車は雪景色が残る日本海沿いの山間の村や海辺の村を順番に回って行きます。軽トラックにも関わらず、野菜やお肉、お菓子、調味料など、たくさんの商品が収納されていました。約400品目が詰め込まれているそうです。

去年まではお店があった村もありましたが、そのお店が閉じてしまったので、移動販売車に来てもらうようにしたという村もありました。

もしも、この移動販売車が来ることができなくなってしまったら、住人の皆さんが暮らすこと自体が難しくなってしまいます。

夕方5時に14箇所を回り終えた移動販売車は市街地にあるスーパーマーケットへと戻ります。実は商品は全てこのスーパーマーケットのもので、売上はスーパーと移動販売業者で分け合う契約になっています。この会社の移動販売者は全国で950台以上が走っています。

NHKなので番組の中では伏せられていましたが、取材の対象になったのは、移動スーパー「とくし丸」です。2012年に創業したあと、全国に事業が拡大されていきました。

移動スーパーとくし丸

残っている商品はそのスーパーに引き上げる形になります。

その移動販売車を運転していたのは、水口さん夫婦、元々は奥さんが友人から紹介されて7年前から始めました。それまでは事務の仕事をしていましたが、じっと座っているのは性分的に合わなくて、こちらに転向しました。旦那さんは3ヶ月前からこの仕事を手伝うようになったそうです。

夜6時半に全ての商品を下ろし終えて、その日の仕事は終わりました。

今後、さらに過疎化が進むと、移動販売車ですら採算をとることが難しい地域が出てくるかもしれません。ドローンによる配送など、次の販売形態も現れてくるのかもしれません。

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