豊田-八王子間の信号機故障で中央線はなぜ実質全線がストップするのか?

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大寒波が来ていた2023/01/26朝7時頃、JR中央線快速電車の豊田〜八王子駅間の信号機で故障が発生しました。この影響で公式には新宿から高尾駅の間の上下線で運転を見合わせていると公式には発表しています。

しかし、実態としては、高尾から東京まで全線にわたり大きな混乱がありました。

鉄道会社によっては、一部の区間で信号機故障があっても、その区間はすぐに切り離して、その他の区間で運転を再開できるようリスク対策が取られている場合があります。

中央線についても、車両基地がある豊田と東京の間での折り返し運転ができるように、リスク対策として設備を整えておくことができるのではないかと思います。

しかし、中央線については、信号機故障、人身事故など、一部区間で障害があった際に全線にわたって混乱することが常態化しています。

JR中央線はホームドアの設置もかなりの駅で未設置ですし、少しでも電車の運転を円滑にするための取り組みが大きく遅れていると思います。(ホームドア設置が一気に進んだ東京メトロなどの取り組みと比較すると対照的に悪いです)

一方で無駄だと思うのは、中央線快速電車にグリーン車を2両増設するための投資です。快速電車停車駅のホームを2両分長くするための莫大な投資をしています。にも関わらず、コロナ禍で乗客の数は減る皮肉な状況となっており、何のための投資だったのかと思わざるを得ません。

JR東日本は増収につながるグリーン車の増結は投資を進める一方で、乗客の安全を守り列車を定時運行するためのホームドアの設置や障害が発生した際のリスク対策への投資はあまり進んでいないように見えるので、今一度、投資の優先順位を明らかにしてほしいと思います。

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