大汐線活用の「羽田空港アクセス線」工事着手をJR東日本が宣言

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4月1日に放送された「ブラタモリ」を見ていると、汐留が特集されていました。日頃、何気なく「汐留」という言葉を使っていましたが、「溜池」とともにこの地名の由来がよく分かる内容になっていました。

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タモリさんと高架線

この番組の最後にタモリさんは田町駅近くの意外なところに連れられていきます。ヘルメットをかぶって、JR東日本の社員さんに従って行った場所は、複線の線路が通っている高架線の上でした。

線路は表面も錆び付いていたので、最近は列車が通っていないようです。こんな都心に利用されていない路線があるというのは、とても不思議です。

大汐線とは?

この線路は東海道貨物支線のうち、汐留貨物駅と東京貨物ターミナル駅(大井ふ頭)を結ぶ、昭和48年に作られた大汐線と呼ばれる路線です。本来は貨物線はでありますが、1985年から運行されたカートレインでは自動車とともにドライバーも運んだので旅客運転が行われていました。始発駅は汐留駅、終着駅は東小倉駅で1994年まで活躍しました。ただし、貨物車には搭載できる自動車のサイズに制限があったので、マイカーの大型化には対応が出来なかったようです。

汐留貨物駅は現在は汐留シオサイトとして整備されて貨物駅は現存しません。

鉄道貨物はコンテナ化が推進されたので、大型トラックが乗り入れ可能な東京貨物ターミナル駅が主流となり、汐留駅の役割が薄れていったためです。汐留駅の廃止とともに大汐線も使われなくなり、今に至っています。(浜松町付近から旧汐留駅にかけての線路は都営大江戸線建設工事のために撤去済み)

この大汐線が今度は羽田空港アクセス線(仮称)として蘇る計画があります。東京駅から羽田空港まで最短18分とされているので、今と比較すると、ずいぶん、羽田空港に早く行くことができるようになります。

羽田空港アクセス線の工事着手を宣言

JR東日本は2023年4月4日に、新橋駅から羽田空港を直結するJR新路線「羽田空港アクセス線」について工事着手を宣言しました。ルートは田町駅付近から分岐して大汐線を使い、大井パーキングエリアに隣接する東京貨物ターミナル駅まで行って、そこからは完全な新路線として海底トンネルで羽田空港を結びます。

羽田空港駅は地下一階、一面2線のホームで運用する計画です。

2031年度の開業を目指します。

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