なぜ多摩地域のことを「三多摩」と呼ぶのか?

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東京都は東京二十三区と多摩地域、島しょ部に分かれます。この中で、多摩地域のことを三多摩と呼ぶことがあります。

どこをどう数えると「三」になるのか、今まで知らなかったのですが、YouTubeでビデオを見ているとき、たまたま知る機会がありました。

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三多摩と呼ぶ理由

単純に多摩地域を大きく分けると、

  1. 西多摩郡
  2. 旧「北多摩郡」
  3. 旧「南多摩郡」

の三つがあったからです。ちなみに、1932年までは上記に加えて、「東多摩郡」もありました。

現在でも残っているのは「西多摩郡」のみで、「北多摩郡」と「南多摩郡」、「東多摩郡」は所属する自治体が全て「市」または「区」になったため、なくなりました。

北多摩郡

北多摩郡にあったのは、現在の下記の地域です。

  • 武蔵村山
  • 東大和
  • 東村山
  • 清瀬
  • 東久留米
  • 西東京
  • 小平
  • 昭島
  • 立川
  • 国立
  • 国分寺
  • 小金井
  • 府中
  • 武蔵野
  • 三鷹
  • 調布
  • 狛江
  • 世田谷区西部(旧砧村、旧千歳村)

北多摩郡は1970年に村山町が武蔵村山市に昇格した際に消滅しました。

郡役所は府中町にありました。

南多摩郡

南多摩郡は多摩川の南側の自治体が対象でした。

  • 八王子
  • 町田
  • 日野
  • 多摩
  • 稲城

1971年に多摩と稲城が市に昇格したことに伴い消滅しました。今でも南武線に南多摩駅が横っているのは名残と言えるかもしれません。

郡役所は八王子市にありました。

東多摩郡

東多摩郡には現在の下記の地域がありました。

  • 中野区
  • 杉並区

東多摩郡は1896年に南豊島郡と合併して豊多摩郡の一部となったあと、1932年に旧東京市に編入されました。

郡役所は中野村にありました。

西多摩郡

西多摩郡には現在の下記の地域が含まれていました。

  • 青梅
  • 福生
  • 羽村
  • あきる野
  • 瑞穂
  • 日の出
  • 奥多摩
  • 檜原

西多摩郡は現在でも残っていて、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村があります。

郡役所は青梅町にありましたが、1923年に廃止されています。

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