電子マネーの普及とクレジットカード

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suica

財経新聞に気になるニュースが掲載されていました。JCBが全国の消費者3500名に対して実施したアンケートの結果です。最初にクレジットカードの保有率については、ここ数年減り続けているそうです。

・2010年度 90%
・2011年度 88%

さらには、そのカードを持っている人の一ヶ月平均利用額ですが、これも前の年よりも2000円下がって、5.3万円になってしまったそうです。

特に若年層がクレジットカードを持たなくなってきている影響が大きくなっています。反面、電子マネーの普及率はここ数年、クレジットカードに反して上がってきています。2011年度は66.7%にタイして2012年度は70%と0.3%上がりました。

コンビニや交通機関の利用などでは、クレジットカードの出番はほとんど無く、電子マネーの出番となります。財布の中でコインを探す必要も無く、電子マネーのありがたみを感じる瞬間でもあります。さほど、高額の買い物でなければ、クレジットカードよりも電子マネーの方が便利に感じる場面も多いです。若年層であえてクレジットカードを持たないという選択をする人が増えるのも納得できると思います。

逆にガソリンスタンドでの支払いや電話料金、各種公共料金(電気代金、ガス代金、水道料金)などではクレジットカードによる支払いが便利です。また、定期券の購入や長距離列車、航空機の利用、ネットショッピングではクレジットカードのありがたみを感じます。クレジットカードが無くなることは少なくとも無いと思います。

クレジットカードを持つ人が減っているのは、景気低迷に伴う影響もあるものと思われます。クレジットカードを持っていれば生活が便利になることは間違えないので、安心してクレジットカードを所有して利用できるような経済環境の整備が必須かと思います。

ただ、これとは別の動向を示す調査もあります。社団法人日本クレジット協会はクレジットカード発行会社24社を対象にした動態調査を実施していて、2012年12月の集計値をとりまとめ発表しました。これによると、2012年12月分のショッピング信用供与額は前月比7.3%の増加となったそうです。逆にキャッシング融資額は前月比18.5%減少です。ただ、これは12月ということで、ボーナスの支払い月であることと年末商戦により消費が増える月でもあり、前月比で比較しても傾向として理解するには不十分かもしれません。

しかし、ショッピングについては2011年12月分以来13ヶ月連続で前年同月比で増加しているということですので、この結果を見ると、クレジットカードの利用は増えているとも思えます。調査によって、かなりクレジットカードの利用傾向に違いが見られるのは不思議なことだと思いました。

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