
箱根登山鉄道というのは東京から1時間30分足らずの近郊にありながら、とても珍しい鉄道です。
小田原から箱根湯本まではそもそもは箱根登山鉄道の路線ですが、小田急のロマンスカーや急行電車がひっきりなしに乗り入れていて、昼間はどちらかというと小田急線の一部のような感じすらします。
小田急はJRの在来線と同じ線路幅の狭軌(1067mm)、箱根登山鉄道は安定性を重視して新幹線と同じ標準軌(1435mm)とおのおのの線路幅が違うので、小田原から箱根湯本までは3本のレールがひかれています。
箱根湯本から先は急勾配、そして急カーブが連続します。急勾配の途中にはスイッチバックという仕組みが取り入れられていて、進行方向がめまぐるしく変わります。
車であれば、とても半径が小さいカーブを連続させて「いろは坂」みたいなこともできますが、鉄道ではそれができないので、いったり来たりしながら高低差を克服していく仕組みです。
JRではほかにループ線という仕組みでグルグルと回りながら高低差を克服する仕組みもありますが、残念ながら箱根登山鉄道ではループ線は無いようです。
そんなスイッチバックの中の一つで写真をとってみました。
【2020/07/21追記】
2019年10月の台風19号で大きな被害を受けて、箱根湯本と強羅の間で運休を続けていた箱根登山鉄道が、半年以上の復旧作業を経て、7月23日から全線で運転が再開することが決まりました。
あわせて記念乗車券も一枚410円で発売されます。
小田急旅行センターの小田原と箱根湯本で23日から26日まで、二枚セットを各300セット販売します。
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