Microsoft IME 2002で採用されたナチュラルインプットってなに?

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 会社でマイクロソフトオフィス2003をインストールしたところ、日本語の入力環境がいつもと変わってしまったみたいです。言語バーのところを見ていると、マイクロソフトナチュラルインプットという見慣れない日本語入力システムが選択されています。

 従来のMS-IMEであれば、使い慣れたATOKの操作性を継承することができるのですが、このナチュラルインプットについてはプロパティを見てもそのような選択肢は無いようです。

 よく判らないまま、従来のMS-IMEを有効にしてナチュラルインプットは使わないようにしていました。そのまま、ナチュラルインプットのことは忘れていたのですが、オールアバウトに言語バーの使い方というガイド記事が掲載されていました。

ワード言語バーの使い方 [ワード(Word)の使い方] All About
MS-IMEの各種モードや設定を変更したり、ツールの起動などを行うのが「言語バー」です。今回は、言語バーの基本操作を紹介します。
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Word2002と組み合わせて使う機能

 この記事によれば、ナチュラルインプットはWord2002から用意された機能で、初心者に優しい操作性が特徴だそうです。でも私の指はATOKに慣れてしまっているので、ナチュラルインプットは必要ありません。

また、この機能はWord2002とWord2003でしか有効にならないそうです。とすると、他のソフトで日本語入力をするときには従来のIMEスタンダードに支配されるわけで、利用者は2種類の入力方式を理解しなければいけなくなります。今は移行期間なのだとは思いますが、マイクロソフトの狙いが今ひとつよく判らないのも事実です。

 本当は会社でもATOKを使用したいのですが、会社ではライセンスを購入していないので使用することができません。家でATOKを使っていると、本当に指に馴染んで自分が思っているとおりの漢字がサクサクと変換されていき、小気味いいくらいです。この使用感、さすがジャストシステムという感じがします。会社でも一太郎を購入して貰って、日本語入力環境をATOKで統一する方向にします。

【2024年1月24日追記】

ナチュラルインプットはどこにいった?

この記事を公開してから18年が経過しました。WindowsはパソコンのOSとして今でも高いシェアを誇っていますし、日本語入力システムとして、WIndows付属のMS-IMEもメジャーです。

しかし、「ナチュラルインプット」という言葉はまったく聞かなくなってしまいました。調べてみると、Microsoft IME 2002で新たな入力方法としてナチュラルインプットが導入されました。しかし、従来の入力方法と比較してキーボード操作が異なることから、ナチュラルインプットを好まないユーザーが多く、Microsoft IME 2003で操作性が改善されるも、Windows Vistaでは一部の補助機能を残してナチュラルインプットは廃止されたとWikipediaで紹介されていました。結局は、MS-IMEの従来からの入力方法のほうが消費者には喜ばれたようです。

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