マスターテープ(荒井由実 ひこうき雲)

荒井由実-ひこうき雲

 NHKのBSで荒井由実の「ひこうき雲」という作品を題材にしたマスターテープという番組を放映していました。マスターテープというのはレコーディングをした結果を収録した磁気テープで、当時は16トラックのテープが使用されていました。16トラックの各トラックにボーカルやドラム、ベース、ギター、ピアノなど各パートの楽器が収録されています。そして、ミキサーという装置で左右のバランスや各パートの音の大きさ、エコーの量などを調整して、2チャンネルのステレオにミキシングするベースとなります。

 私自身、この「ひこうき雲」という荒井由実のアルバムは未だに聴く機会がとても多いアルバムです。

 ひこうき雲は1973年の11月20日に当時の東芝音楽工業からリリースされたアルバムです。Wikipediaによれば途中で音源の原盤権の都合でアルファレコードから発売されていた時期もありました。番組の中でもアルファスタジオで収録されたことが紹介されていましたので、何らかの形でアルファレコードが関与していたのかもしれません。

 この「ひこうき雲」をiTunesでリッピングしてiPodに転送してあるのですが、何故かこのアルバムがかかっていることがとても多いです。なぜ、このアルバムを聴く機会がそんなに多いのか、なんだか今回の放送を見ていて判ったような気がしてきました。


 今回の番組には当時のアルバムのレコーディングに参加した方々がスタジオに集まって、16トラックのマスターテープを聴きながら語り合うという構成になっています。そして、出演者は

 松任谷由実
 松任谷正隆
 細野晴臣
 林立夫
 駒沢裕城
 有賀恒夫
 吉沢典夫
 村井邦彦
 雪村いづみ
 シー・ユー・チェン

となっていました。(NHKネットクラブ 番組詳細 MASTER TAPE - 荒井由実“ひこうき雲”の秘密を探る -)

 松任谷正隆さんはキーボード奏者で現在は松任谷由実さんの旦那さんです。そして、細野晴臣さんはイエローマジックオーケストラ(YMO)で大流行しました。私はまだ小さい頃だったのですが、ライディーン等の音楽はとても刺激的だったのを今でも覚えています。

 林立夫さんはドラマーで井上陽水の「氷の世界」に参加したほか、大瀧詠一、細野晴臣のアルバムに参加してきた実力者です。

 これだけ豪華なメンバーが集まって作られたということは、やはり素晴らしいことだと思います。

 番組ではひこうき雲の中の曲を1曲ずつ聞きながら、ミキサーでボーカルだけとか、ギターとボーカルだけとかを抜き出しながら、その演奏の内容について話したり、また当時のことを思い出しながら話し合っていました。スタジオの中でずっとアルバムの完成に向けて一緒に活動していたメンバーだったので、よほど当時のことが新鮮な記憶として残っているのでしょう。昨日の出来事のように話しをしていました。

  駒沢さんはスチールギターの奏者です。アルバムの中の一部の曲で参加していたそうです。そして、自分が参加したところで心残りがずっとあったそうで、今回、番組の中でスチールギターを弾き直す場面がありました。この演奏をミキシングしたバージョンも発売されると面白いのではないかと思います。

 これだけのメンバーがまたそろって番組とするのは、もう難しいのではないでしょうか。非常に貴重な番組だったと思います。

 出来れば、「マスターテープ」という番組、過去発売された有名アルバムを題材にして、是非、シリーズで放送してくれると嬉しいのですが、難しいでしょうか。

 今回のマスターテープについては再放送の予定があるようです。

 ★再放送 BS 2 2月19日(金)後11:00~11:54

 見逃した方は是非。

ひこうき雲
ひこうき雲

posted with amazlet at 10.01.18
荒井由実
EMIミュージック・ジャパン (2000-04-26)
売り上げランキング: 30
おすすめ度の平均: 5.0

5 名曲との出会い
5 フォークの終わりは、この一枚から始まった
5 ユーミンはデビューアルバムから凄かった
5 こういうのを才能というのでしょうか?
5 大嫌いだったバブルの象徴

コメント