映画「小さいおうち」を鑑賞

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小さいおうち

ドコモのdビデオで映画「小さいおうち」が公開されていましたので見てみました。原作は中島京子が2008年11月から2010年1月まで別冊文藝春秋で連絡した作品で、第143回直木賞を受賞しています。1930年代から1940年代の昭和初期、次第に日本が第二次世界大戦に向かっていく中で、東京郊外の「赤い屋根の小さいおうち」に住む中流家庭、平井家の生活を丁寧に描いています。

平井家の旦那さんは玩具会社の役員、そして妻の時子、女中のタキ、子どもの恭一を中心に描かれます。タキには小さな女中部屋が与えられており、平井一家につかえました。そして、玩具会社の若手の社員、「板倉」が平井の家を挨拶に訪れたことをきっかけにして、徐々に時子と板倉は仲が良くなります。平井は時子を通して板倉に2名の縁談候補者を薦めます。板倉は縁談にはまったく興味がなく断り続けます。時子は板倉を説得するために彼の下宿にも通うようになりました。ある日、板倉の下宿から帰ってきた時子をタキが見たときに、帯が朝とは逆に巻かれていることに気が付いてしまいました。

その後、日米が開戦、板倉にも召集令状が届きました。時子は戦地に向かう板倉に一目会おうと家を飛び出そうとしますが、タキがそれをとめます。そして、タキは時子から板倉に手紙を書いて平井家に呼ぶことを提案しました。時子はしぶしぶその提案をのんで手紙を書き、それをタキに託します。しかし板倉は平井家に来ることはありませんでした。

その後、時子とタキの関係は微妙になってしまい、タキは山形に帰郷します。平井家は空襲で攻撃されてしまい、平井夫妻は死亡してしまいました。また恭一の行方もわかりませんでした。現代のタキは大甥の健史に自叙伝と未開封の手紙を渡して亡くなってしまいました。健史はたまたま板倉が戦争から戻ってきた後に美術家となり多くの作品を残していることを知りました。そして練馬にある板倉の美術館を訪ねて、赤い屋根の小さなおうちの絵を見るとともに解説員から平井家の息子さんがまだ生きていることを聞かされます。

石川県で暮らしている恭一を訪ねて、恭一の許可を得ることで未開封の手紙の封をあけました。ここに何が書かれていたのかということが、この作品の最大の山場になります。

映画の監督は山田洋二、2014年1月25日に公開されました。

すでに地上波でも放送されていますので、dTVでもかなり早い段階で公開することができたのでしょう。とても良い作品でした。

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