高速道路の最高速度が17年度から一部で時速110Kmへ

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前々から検討が進められていることが報道されていましたが、10月13日に警視庁は高速道路の最高速度を現在の100キロから110キロへ試験的に引き上げる区間を発表しました。

その区間は全国高速道路の中の二区間で下記の通りですり

  • 新東名高速道路 新静岡-森掛川IC間
  • 東北道 花巻南-盛岡南IC間

私自身、両区間ともクルマで走ったことがありますが、特に新東名高速道路は高規格で作られていることもあり、時速100キロで走っていると遅いように感じてしまうような場所でした。

東北道の花巻南と盛岡南IC間はさほど高規格な道路には思えないですが、東京と仙台の間に比べると、クルマの通行量も少なく、比較的、急なカーブなども少ないので選ばれたのでしょう。

この二区間で事故の発生状況や実際の走行速度などで問題の有無を検証し、安全性が見極められれば、最高速度を120キロにさらに改める方向です。

従って、両区間では最高速度を示す道路標識もLED式のものを採用することにより、将来、120キロに改められても工事費が追加で発生しないように考慮をした工事をするとのことでした。

また、安全性が見極められれば、他の高速道路でもこの動きが取り入れられて行くのではないかと思います。関越道、常磐道、東関東道、東名高速道路、九州道などが候補にあがっています。

一方で中央道のような急カーブや勾配が続く山岳路線は最高速度切り上げを導入するのは厳しいでしょう。

これから先、高齢者のドライバーも増えるので、高速道路の最高速度を上げるのは好ましくないという意見もあります。確かに高速道路を80Km程度の比較的ゆっくりと走りたいクルマから見ると相対速度が大きくなるので怖く感じることもあるかもしれません。

しかし、最近整備された高速道路は道路の規格も非常に良くなり、またクルマの性能も非常に高くなった現在、最高速度を引き上げることは良いことだと個人的には思います。

【2017/11/28追記】

予定通りに新東名高速道路では一部の区間で最高速度が110Kmに引き上げられました。特に現時点ではこれが原因で事故が発生したという情報を聞くこともないので、上々の滑り出しかもしれません。

道路が特に高規格で作られている区間については、一般道、高速道に限らず、最高速度の引き上げを進めていって欲しいと思います。

【2018/03/11追記】

3月10日に新東名高速道路の110km/h区間で始めて死亡事故が発生してしまいました。大型トラックが乗用車と別の大型トラックにより衝突したことにより、衝突したトラックと乗用車が炎上、乗用車の1名が亡くなったと報道がありました。

【2020/07/25追記】

警察庁が7月22日に現在の基準を8月に改訂し、最高時速を120Kmとすることになりました。東北道の花巻南インターチェンジと盛岡南インターチェンジの間は改正ままなくから時速120Kmで正式運用する計画です。

他には、

  • 東北道 浦和インターチェンジから佐野スマートインター
  • 常磐道 柏インターチェンジから水戸インターチェンジ
  • 東関東道 千葉北インターチェンジから成田ジャンクジョン
  • 新東名 御殿場ジャンクションから浜松いなさジャンクション

の区間で採用されることが計画されています。

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