大規模な新築戸建て開発ともっと便利な場所にある空き家の増加

今日、東京の区部に隣接している郊外をクルマでドライブしていると、あるデベロッパーが開発している大規模な戸建て開発現場がありました。京王線の駅からも中央線の駅からも遠いところで、通勤や通学のことを考えると少し不便そうな場所ではあります。日本の人口は減少しているのに、こんなにたくさんの戸建てが売れるのは感覚的に不思議な感じもします。出生率も2を大きく割っているので、子どもが大きくなって誰かと結婚すると、どちらかの実家は将来必要なくなる可能性がかなり高いです。まだ東京には他府県から移住してくる人がいるので、そんなに大きな問題とはなっていませんが、すでに区部から遠い東京都の市部では人口減少が進んでいる場所もありますので、空き家は増えていく形になります。

正直、この大規模な戸建て開発をしている現場よりももっと駅に近いところには空き家がちらほら出始めています。ただ、売りには出ていないだけのようで、そのうちこのような物件が中古物件として手回り始めるのではないかという気がします。

欧米諸国では中古で物件を購入することはとても多く一般的ですが、日本ではやはり新築に人気が集まってしまいます。日本の戸建て住宅では木造住宅が多いので、欧米諸国と比較すると建物の寿命が短いことも一つの要因かもしれません。ただ、もっと便利な場所に空き家が増えているのであれば、新たに不便な場所に住宅地を作るよりも、便利な場所の中古住宅を販売した方が合理的なようにも思います。特に人口減少時代にはインフラの維持がとても大変なので、できるだけ住人を集めて整備した方が維持費が安く済みます。

東京の各市では新たな郊外の大規模住宅開発よりも便利な場所の使わなくなった土地が流通するようにした方がよいのではないでしょうか。

【2019年1月8日追記】

最近では「都市のスポンジ化」という言葉を目にすることが増えました。空き家が空き地が多数発生して、多数の穴を持つスポンジのように都市の密度が低下することと定義されています。東京23区と隣接する市部でもスポンジ化は進行していて、住宅地の中にポツリポツリとコインパーキングが目立つようになってきました。

2013年の国交省の住宅・土地統計調査では、全国の空き家が過去最多の約820万戸、住宅全体の13.5%をしめています。2008年からの変化で見ると、毎年18万戸のペースで空き家が増加しており、そのスピードには目を見張るものがあります。

今後の予測では、野村総合研究所が2033年で空き家の数が約2150万戸に達し、空き家率が30.2%にまで上昇する可能性があるとしています。国交省でも都市の規模を縮小するコンパクトシティを提唱していますが、そろそろ、郊外の開発は抑制して、駅に近い地域の空き家対策を進めていかないと、後々のインフラの維持コストも含めて大きな負債を抱えてしまうことになりそうで、とても怖いです。

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