橋などのインフラ維持が困難な時代に突入

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NHKのニュースサイトの記事を読んでいると、「壊れたらもう直せない」というタイトルの記事がありました。このコロナ禍で人間関係が壊れてしまうと直しにくいという意味なのかな?と勝手に考えながら記事を開いてみると、そこには通行止めと書かれた老朽化した橋の写真がありました。

写真は群馬県の鳴瀬橋というところです。長さ32メートルのコンクリート橋でかつては車も通ることができる橋だったとのことです。しかし現在は老朽化のために3年前から通行止めとなっており再開時期も判らない状況になっています。さらに調べてみると、吾妻郡東吾妻町大戸にある橋だということが判りました。地図で調べてみると、場所は榛名神社と川原湯温泉を直線で結んだ線上にある町です。2019年8月末時点の人口は1974人となっていました。

国土交通省の調べによれば、自治体が管理する橋のうち通行止めとなっているのは2018年で2901、2008年では977だったので3倍近くまで増えていることが判ります。

人口が増加して経済が右肩上がりの時代にはどんどんインフラを構築していけば良かったものの、今の自治体の財政状況では維持することすら困難な状況になっていて修理までの時間を伸ばすしかない現状があります。

記事の中ではインフラの中で最低限必要なものだけに絞って維持する、最低限必要なインフラは例えば橋であれば、その橋が無かったときにう回路を使ったときの必要時間を計算して選定することが紹介されていました。

国土交通省でも地方都市の現状については、厳しい財政状況下で拡散した居住者の生活を支えるサービスの提供が将来困難になりかねない状況であることから、コンパクトシティを推進する必要があるというレポートが公開されていました。過疎化が進むとまるでスポンジのようにあちこちに空洞ができて住人が点在する街になってしまいます。しかし、橋や上水道、下水道、通信、電気、道路、トンネル、橋などのインフラは住人がたくさんいたときと同じだけ必要になります。このインフラ維持にかかるコストを最小限にするためにはコンパクトシティが一つの解になるという考え方です。

住人から見ると長年住み慣れた土地を離れなければいけなくなるので、安易にコンパクトシティを推進することは出来ないですが、今後の日本という国をどうしていくべきなのか議論していかなければいけない大切なテーマだと思いました。

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